オリンピック バスケ女子 日本 決勝進出 初のメダルが確定

東京オリンピックバスケットボール女子の準決勝で、日本はフランスに87対71で勝って決勝進出を決め、男女を通じて初めてのメダルが確定しました。

世界ランキング10位の日本は6日、さいたまスーパーアリーナで行われた準決勝で、世界ランキング5位のフランスと対戦しました。

フランスとは予選リーグ初戦でも対戦し、日本が勝利していました。

試合は前半、日本が司令塔、町田瑠唯選手の多彩なアシストで得点を重ね、41対34と7点をリードして折り返しました。
後半も町田選手を中心にさらに攻撃のテンポをあげ、インサイドでは赤穂ひまわり選手がチームトップの17得点、外からも宮澤夕貴選手などが次々とスリーポイントシュートを決めてリードを広げました。

日本は87対71で勝って決勝進出を決め、男女を通じて初めてのメダルが確定しました。

日本は8日の決勝で大会7連覇を目指すアメリカと対戦します。

町田 1試合18アシストでオリンピック新記録

この試合で、日本の司令塔を務めるポイントガードの町田瑠唯選手が、オリンピック新記録となる1試合18アシストをマークしました。

町田選手は予選リーグからここまですべての試合でふたけたのアシストを記録していて、予選リーグ最終戦のナイジェリア戦では、15アシストでこれまでのオリンピック記録に並んでいました。

徹底したスリーポイントシュート

徹底してスリーポイントシュートをねらう日本の攻撃スタイル。
準決勝でも成功率は50%を記録し、初めての決勝進出を引き寄せました。

予選リーグと準々決勝までの合わせて4試合で日本がねらったフィールドゴールは278本で、このうちスリーポイントは137本。
ほぼ半数に達していました。
成功したのは54本で確率は39%。
通常、30%ならいい数字と言われる中で極めて高いアベレージを誇り、準々決勝に勝ち残ったチームの中でもトップの成功率でした。

スリーポイント以外では、ゴール下の「ペイントエリア」からのシュートがほとんどで、距離のある2点シュートはわずかしかないという徹底ぶり。
世界の高さに渡り合うためのまさに“飛び道具”を磨いてきたのです。

この独自の攻撃スタイルを支えるのが、圧倒的な練習量です。

ほとんどの選手が練習後も30分以上残ってシュート練習をしていて、厳しい指導で知られるトム・ホーバス監督も「早く帰ったほうがいい」とあきれるほどだったと言います。
そして、6日の準決勝。

序盤はフランスが日本のシューターを徹底マークし、なかなかスリーポイントを打たせてもらえませんでしたが、司令塔の町田瑠唯選手が起点となってインサイドで得点を重ねました。

そして後半、ディフェンスが分散してくると宮澤夕貴選手などが次々とスリーポイントを決め、リードを広げました。

この試合のスリーポイントの成功率はなんと50%。
見事にスタイルを貫きました。

8日の決勝の相手は大会7連覇を目指すアメリカです。
日本が磨きに磨きをかけたスリーポイントで王者を射ぬき、金メダルをつかむことができるのか。
期待は高まります。

お守りに込められたメッセージ

日本の選手たちのかばんには、おそろいのお守りが着けられています。
そこに添えられたメッセージが、快挙に挑み続ける選手たちをそっと後押ししています。

お守りを手作りして大会前にプレゼントしたのは、司令塔として大活躍の町田瑠唯選手の家族です。

かわいらしく刺しゅうされただるまの形をしていて、選手一人一人へのメッセージも添えられています。

例えば、町田選手は「勇気」。
自分よりはるかに大きな選手たちを相手に果敢に仕掛けて、6日の準決勝では18アシストのオリンピック新記録をマークしました。

林咲希選手には「集中」。
ここまで勝負どころでのスリーポイントシュートがさえ渡り、チームの得点源となってきました。

このお守りは、トム・ホーバス監督にも贈られました。
メッセージは「believe」=「信じる」です。
象徴的だったのが、準々決勝のベルギー戦。
残り16秒で逆転のスリーポイントを決めた林選手は、試合終盤まで相手の徹底マークに苦しんでいました。
試合後、ホーバス監督はその場面を振り返り「調子が悪そうだったので交代させようかと思ったが、彼女を信じていた。交代させなくてよかった」と笑顔で話していました。

そして、準決勝の試合後の会見でも、就任以来、目標と語ってきたアメリカを倒しての金メダルについて「信じていないと大きな相手には絶対勝てない。選手全員を信じている。金メダルをとれると信じている」と力強く語っていました。

応援を力に変え、勝利を信じて。日本が決勝に挑みます。

キャプテン 高田「決勝では倒れるまで走り回りたい」

キャプテンの高田真希選手は「ことばにならないくらいうれしい。交代で出る選手もみんなが気持ちを強く持ってプレーしたことでこの結果になったと思う」と振り返っていました。
決勝に向けては「アメリカには予選リーグでも敗れていて、そう簡単には勝てないとは思うが、日本はチーム全員で戦えることが強みなので、ディフェンスとリバウンドを徹底して攻撃につなげたい。コートで倒れるまで走り回りたい」と意気込んでいました。

宮澤「目標にしてきた金メダルを取る」

勝負どころでスリーポイントシュートを決め、勝利に貢献した宮澤夕貴選手は「前半はフリーでスリーポイントを打てる場面が多かったのに、指のかかりが悪くて決められなかった。それでも繰り返し打っていく中で修正することができた」と振り返っていました。
そして「決勝という舞台に進むことができて、このメンバーで試合ができることが何よりもうれしい。ずっと目標にしてきた金メダルを取るために最後まで自分たちのバスケットボールをやり通したい」と意気込んでいました。

赤穂「全員で走る日本のバスケができた」

チームトップの17得点を決めた赤穂ひまわり選手は「うれしいのひとこと。試合の出だしはあまりよくなかったが、途中からは全員で走る日本のバスケができた。積極的に攻めようと思っていて、それが結果に表れたのでよかった」と振り返っていました。
決勝に向けては「アメリカには今大会で唯一、負けているので、リベンジしたい。きょうのよかったプレーを継続して戦いたい」と話していました。

町田「記録を歴史に残せたことはうれしい」

町田瑠唯選手は、オリンピック新記録の18アシストについて「みんなの動きがすごくよかったので、それに合わせてパスを出した。みんなのおかげでこの記録が出せたと思う。それほどこだわっていないが、記録を歴史に残せたことはうれしい」と振り返っていました。
決勝で対戦するアメリカについては「本当に強いチームだけれど、勝てない相手だとは思っていない。チーム全員で戦いたい」と気持ちを新たにしていました。

トム・ホーバス監督「いい試合ができることを示した」

日本のトム・ホーバス監督は「日本がレベルの高いプレーでいい試合ができることを示した」と振り返り、決勝へは「体の強い相手とはよく対戦しているので、選手たちは相手のサイズや強さにあわせて得点することができる」と期待を込めて話していました。

《第1クオーター》

東京オリンピックバスケットボール女子の準決勝は第1クオーターを終えて日本がフランスに14対22とリードされました。

《第2クオーター》

第2クオーターを終えて日本がフランスに41対34とリードして折り返しました。

《第3クオーター》

第3クオーターを終えて日本がフランスに68対50とリードして、最終第4クオータ-に入りました。