神奈川県 “医師が延期できると判断”入院や手術 延期を要請

感染の急拡大を受けて神奈川県は新型コロナウイルスの患者を受け入れている県内の医療機関に対して、医師が延期できると判断した入院や手術を3か月程度延ばすよう要請しました。

これは黒岩知事が記者会見で明らかにしたものです。

神奈川県では、感染の急拡大の影響で新型コロナの入院患者が増加し、5日の時点で1111人、すぐに使える病床に対する使用率は69%にのぼっています。

県は、新型コロナの患者を受け入れている186の医療機関に対して、3週間以内に、受け入れ可能な病床を合わせて1790床まで増やすよう要請していますが、このままのペースで患者が増え続ければ、今月末には病床が足りなくなる可能性があるとしています。

このため、186の医療機関に対し、医師が延期できると判断した緊急以外の手術や入院などを3か月程度、延期するよう要請しました。

さらに、容体が悪化した人がすぐに入院できない事態に備えて、応急的に酸素吸入を行う設備を横浜市内のホテルに設け、7日から稼働するということです。

黒岩知事は、「救急を含めた従来の医療提供が困難となる、いわゆる医療崩壊が始まりつつある。あすから3連休になるが、感染対策を徹底して不要不急の外出は控えてほしい」と話していました。