都内医療ひっ迫 小池知事「限られた医療資源 効率的に生かす」

東京都の小池知事は記者会見で「限られた医療資源を効率的に生かし、感染者が増大する中でもしっかり守っていく」と述べ、爆発的な感染拡大で都内の医療がひっ迫する中、体制の構築を急ぐ考えを示しました。

新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大が進む中、東京都は医療体制を維持するための緊急措置として、入院患者の症状の重さに応じて医療機関の役割分担を明確化するとともに、回復した患者は速やかに自宅やホテルでの療養に切り替えて病床を確保したい考えです。

これについて小池知事は「感染者が増えても、医療機関が急に増えるわけではない。限られた医療資源を効率的に生かし、感染者が増大する中でもしっかり守っていく」と述べました。

また、役割分担を明確化するために、都内の170余りの病院に協力を求めていることを明らかにしたうえで「体調や生活の環境が違う人を受け入れるために、それぞれの病院に意向や体制などを伺っているところだ」と述べ、体制の構築を急ぐ考えを示しました。

また、療養については「宿泊療養施設でのケアのしかたや、自宅への往診や投薬など、さまざまな工夫を重ねてやっていく。家庭内での感染が増えていることから、宿泊療養施設をもう少し活用できないか指示をしている。安心していただけるよう体制をつくっていきたい」と述べました。