東京都 新型コロナ 4人死亡 4515人感染 5日に次いで過去2番目

東京都内では6日、一日の発表としてはこれまでで2番目に多い4515人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。4000人を超えるのは3日連続です。都の担当者は「爆発的な感染が続いていて、まだ下がる気配がない。今週は、前の週の同じ曜日から1000人前後増える日が続いているので、7日も同じ傾向が続くのではないか」と話しています。

東京都は6日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて4515人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。都内では5日、これまでで最も多い5042人の感染が確認されていて、6日の4515人は5日に次いで過去2番目の多さです。また、4000人を超えるのは3日連続です。

6日の4515人は、1週間前の金曜日より1215人増えています。

6日までの7日間平均は3820.4人で、前の週の152.7%となり、感染の急拡大が止まりません。

都の担当者は「爆発的な感染が続いていて、まだ下がる気配がない。今週は、前の週の同じ曜日から1000人前後増える日が続いているので、あすも同じ傾向が続くのではないか」と話しています。

4515人の年代別は
▽10歳未満が188人
▽10代が369人
▽20代が1517人
▽30代が962人
▽40代が730人
▽50代が498人
▽60代が144人
▽70代が59人
▽80代が39人
▽90代が8人
▽100歳以上が1人です。

感染経路がわかっている1601人の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く960人、
▽「職場内」が260人、
▽「施設内」が103人、
▽「会食」が72人などとなっています。

東京オリンピック関連では11人の感染が確認されました。

内訳は、
外国人が
▽競技関係者2人、
▽メディア関係者1人で、
日本人が
▽委託業者6人、
▽競技関係者1人、
▽ボランティア1人です。

これで都内で感染が確認されたのは、24万人を超えて24万653人となりました。

一方、6日時点で入院している人は、5日と同じ3383人で「現在確保している病床に占める割合」は56.7%です。

都の基準で集計した6日時点の重症の患者は、5日より6人増えて141人で、重症患者用の病床の36.0%を使用しています。

重症の患者が140人以上となるのはことし1月31日以来です。

都の担当者は「重症の患者は、感染者の増加から1週間から2週間ほど遅れて増える傾向があり、まだ増える可能性が高い。中等症で入院している人の症状が悪化したのに、すぐに重症用の病床を使用できないケースがあると聞いている。重症の患者がさらに増えると、入院調整全体がより困難になると予想される」と話しています。

このほか、このところ増え続けている自宅で療養している人は、5日よりさらに1123人増えて1万8036人となり、これまでで最も多くなっています。

また都は、感染が確認された40代と50代、70代、それに80代の男性4人が死亡したことを明らかにしました。このうち40代の男性は、自宅で倒れているのを同居する家族が見つけ、死亡が確認されたあと、感染していたことがわかったということです。都によりますと、男性に基礎疾患はなく、体調不良の訴えもなかったということです。

これで都内で死亡した人は2306人になりました。

「L452R」変異ウイルス 最多の2898人感染確認

東京都は6日、都内で一日の発表としてはこれまでで最も多い2898人がインドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

また、陽性と確認された割合は84.5%となり、これまでで最も高くなりました。

小池知事 重症患者141人「非常に厳しい」

東京都の小池知事は、都の基準で集計した6日時点の重症の患者が141人になったことについて、記者団に対し「重症者の数が上がっている。非常に厳しい状況だ」と述べました。

そのうえで「重症の方をケアするには通常よりも何倍もの力が必要で、病院からもこのまま増えると通常の手術ができなくなり、がんなどの患者を受けられないおそれがあるという話をもらっている。新規の感染者を防ぐと同時に重症化させないためにも医療資源を有効に活用していきたい」と述べました。