6月の消費支出 10万円一律給付効果の去年同月を5.1%下回る

ことし6月に2人以上の世帯が消費に使った金額は、去年の同じ月を5.1%下回り、4か月ぶりに減少しました。去年の同じ月は10万円の一律給付の効果で消費額が比較的多く、その反動が出た形です。

総務省の家計調査によりますと、ことし6月に2人以上の世帯が消費に使った金額は、1世帯当たり26万285円でした。

去年の同じ月を物価の変動を除いた実質で5.1%下回り、4か月ぶりの減少となりました。

これは、去年の6月が10万円の一律給付の効果で消費額が比較的多く、ことしは、その反動でエアコンや洗濯機など家電製品の消費が減ったためです。

ただ、新型コロナウイルスの感染拡大前のおととし6月と比較しても、
▽飲酒代が86.2%の大幅な減少となったほか、
▽宿泊料が60.6%、
▽鉄道運賃が58.4%、
さらに、
▽婦人服が45.6%と、
軒並み減少していて、消費の低迷が浮き彫りになっています。

総務省は「感染拡大によって飲食店に時短の要請が出されたことなどの影響は、なおも続いている。感染急拡大が今後どの程度消費に影響してくるのか注視したい」としています。