ワクチン3600万回分余 10月上旬までに都道府県に配分 国が計画

新型コロナウイルスのワクチンについて、国は12歳以上の8割に接種するのに必要な量を超える3600万回分余りを、10月上旬までに都道府県に配分する計画を示しました。

国は今月30日から10月10日にかけて全国に配送するファイザーのワクチンの量を5日夜、自治体に通知しました。

それによりますと、都道府県には合わせておよそ3236万回分を「基本枠」として配送します。

都道府県別では、
▽埼玉県が最も多く300万8000回分、
▽神奈川県が289万2000回分で、
▽東京都は247万3000回分でした。

最も少なかったのは
▽山口県で3万5000回分、
▽徳島県が7万4000回分となっています。

すでに職域接種などのために配送されたモデルナのワクチンと合わせると12歳以上の人の8割が2回の接種を終えるのに必要な量に相当し、都道府県が接種状況や在庫の量などに応じて市区町村に割り当てます。

また、都道府県の大規模接種会場で使用する分として、およそ122万回分を配送する計画です。

このほか、9月13日以降、合わせて300万回分程度を「調整枠」として配送し、都道府県の裁量で市区町村に分配してもらう方針で配送量は合わせておよそ3660万回分となります。

厚生労働省は「これからは希望する人への接種を完了するために重要な局面になる。都道府県は市区町村ごとの接種の進み具合などをできるかぎり把握して配分を調整してほしい」としています。