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オリンピック 陸上男子400mリレー 日本 バトンつながらず

東京オリンピック、陸上男子400メートルリレーの決勝で多田修平選手、山縣亮太選手、桐生祥秀選手、小池祐貴選手の4人で臨んだ日本はバトンがつながらない痛恨のミスが出てリオデジャネイロ大会に続く、メダル獲得はなりませんでした。
男子400メートルリレー決勝は予選を突破した8チームが出場し、1走に多田選手、2走に山縣選手、3走に桐生選手、アンカーに小池選手の予選と同じメンバーで臨んだ日本は1番外側の9レーンに入りました。

レースは1走の多田選手がスタートの反応時間が全体2番目と絶好のスタートを切りましたが、バトンパスで素早く飛び出した2走の山縣選手にバトンがつながらず、まさかの途中棄権となりました。

日本は予選でマークした38秒16のタイムが決勝に出場したなかで最も遅かったこともあり、得意のバトンパスで差を縮める作戦で臨みました。

しかし、次の走者がより早いタイミングで飛び出す「攻めのバトンパス」が決まらず、リオデジャネイロ大会の銀メダルに続く、メダル獲得はなりませんでした。

金メダルはイタリアでタイムは37秒50でした。

銀メダルは37秒51でイギリス、銅メダルは37秒70でカナダでした。

多田修平「仕切り直して改善していきたい」

1走を務めた多田修平選手は「バトンパスの失敗の原因は分からないが、また仕切り直して改善していきたい」と話しました。

山縣亮太「みんなで話し合って勝負にいった結果」

2走を務めた山縣亮太選手は「目標を達成するには攻めのバトンをするとみんなで話し合って勝負にいった結果だと思う」と振り返りました。

そのうえで「前回の銀メダルという結果があって、今回は金メダルを目指して、いろんな人がいろんな思いで準備してきた。後悔がないように勝負にいって残念な結果になったが、そうした人たちに感謝したい」と話していました。

桐生祥秀「世界に離されている 変えていかなくては」

走ることなくレースを終えた3走の桐生祥秀選手は「バトンパスの失敗は攻めた結果です。リレーでも個人でも世界に離されているので、それを深く受け止めていろいろ変えていかなくてはいけない。東京オリンピックを目指してきた7年から8年、いろんなサポートをしてくれた方々に感謝したい」と話しました。

小池祐貴「きょうの結果をむだにしないように」

走ることなくレースを終えたアンカーの小池祐貴選手は「優勝するには攻めたバトンでつなげばという気持ちで臨んだ結果なので、しかたないところもあったかもしれない」とひと言ひと言絞り出すようにレースを振り返りました。

そのうえで、「きょうの結果をむだにしないように、失敗したからといって守りに入らずどんどん攻めて、いつか金メダルを達成できるように頑張りたい」と話し、前を向きました。

「お家芸」のバトンで攻めるも まさかのミス

決勝に進んだ8チームのうち予選で最も遅いタイムだった日本は、決勝で「攻めのバトンパス」を見せましたが、ミスが出てフィニッシュできないという結果に終わり、2大会連続のメダル獲得はなりませんでした。

5日に行われた予選で、日本はミスを防いで確実にバトンをつなぐ「安全バトン」の作戦をとり、予選1組の3着に入って着順で決勝に進出しました。

ただ、タイムは38秒16と決勝に進出した8チームの中では最も遅く、9秒台の選手が1人もいなかった5年前のリオデジャネイロ大会では予選で37秒68のアジア新記録をマークし、その勢いのまま決勝では37秒60までタイムを伸ばして銀メダルを獲得したことを考えると、少々もの足りない記録でした。

予選のあと、選手たちはそろって「決勝は攻めのバトンでいく」と話し、世界一の技術とも言われるバトンパスでよりリスクをとってタイムを縮める作戦に出ました。

具体的には、バトンを受ける選手が走り出すタイミングを早める作戦で、より加速した状態でバトンを受け取れるメリットがある一方で、早く出すぎれば30メートルあるバトンパスを行うゾーンの中でつなげられないリスクもありました。

北京オリンピック男子400メートルリレーの銀メダリスト、高平慎士さんは、決勝は混戦になると予想したうえで「金メダル獲得のためには前半、1走の多田選手と2走の山縣選手でリードを奪えるかが鍵になる。バトンとともに一人一人がそれだけ走力を上げられるかも重要だ」と話していました。

日本は決勝で大外の9レーンでスタートし、序盤から逃げきる展開を作りたいところでしたが、リスクを承知でカギを握る前半から攻めた結果、「お家芸」のバトンにまさかのほころびが出てレースを終えました。

男子短距離コーチ「金メダルだけをねらった結果のミス」強調

日本にまさかの「バトンミス」が出たことについて、男子短距離の土江寛裕コーチは「金メダルを取るか、それとも失格になるか、ギリギリのラインを攻めた」と金メダルだけをねらった結果のミスだったと強調しました。

男子400メートルリレーの強化を担ってきた土江コーチは、レース後、報道陣の取材に応じました。

この中で、今回のメンバーは先月中旬まで山梨県で行った合宿の最終日にほぼ決めていたことを明かし「東京オリンピックは金メダルを取るとみなで口に出し、それを目標にこれまで取り組んできた。金メダルを取るか、それとも失格になるか、ギリギリのラインを攻めて行くことに決めていた」と述べ今大会では金メダルだけをねらっていたことを強調しました。

予選のあと、レースの前日と当日の2回、ミーティングを行い金メダルを取るためにターゲットなるタイムを日本記録より0秒07遅い「37秒50」と設定し、それぞれの選手の「攻め方」を決めたということです。

また、大外の9レーンになったことも金メダルへの後押しになると感じていたことを明かしました。

具体的には2017年の世界選手権で多田選手が9レーンでよい走りをしたこと、また、2走が直線でスタートできてスピードに乗りやすく、3走もカーブが緩やかだとして、前半でリードを奪い内側のレーンのチームにプレッシャーをかけるという「1、2、3走で勝負を決める」戦略を描いていたということです。

そのうえで多田選手と山縣選手の間のバトンミスについて詳しい見解は明らかにしませんでしたが「一度も失敗したことがない組み合わせだった。そこに油断があったのかもしれない。こういう結果になって悔しくてしかたがない」と唇をかんでいました。

高平慎士さん「大きいミス回避する経験値や想定もう少しあれば」

解説を務めた北京オリンピック男子400メートルリレーの銀メダリスト高平慎士さんは「2001年にアンダーハンドパスを採用してから数少なかった失敗がこの東京オリンピックで出てしまった。攻めた結果だったとはいえ、非常に悔しいレースになった」と振り返りました。

失敗の原因については「多田選手が悪い走りをしたわけではなく、山縣選手が早く出ているようにも見えなかった。ただ、何かしら原因があると思うのでそこは突き詰めていかなければいけないと思う」と話し直接的な原因の究明にはチームとしての分析を待つ必要があるとしました。

一方で「予選で優勝候補のアメリカがうまくバトンをつなげなかったようにリレーにミスはある。大きいミスを回避する経験値や想定がもう少しあればなんとかできたと思う。これまで失敗してこなかったことが、逆に失敗の想定ができないことにつながりミスが生まれたのではないか」と話しました。

また今大会、個人種目で各選手が振るわなかったことをあげ「100メートルや200メートルでチームに勢いをもたらすことができなかったことも何かしら影響している。もっと速く走らなければいけないと自分たちを追い込んでしまった部分もあると思う。それが本番で走り出すときのマークの置き方や出るタイミングの確認、バトンの渡し方に影響したと思う。大会初日からチームとしてどうだったのか分析する必要がある」と話していました。

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