オリンピック 新型コロナ 新たに29人感染確認

東京オリンピックのため海外から来日した大会関係者など合わせて29人が、新たに新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。これでオリンピックに関連した感染者の累計は382人となりました。

大会15日目の6日、大会組織委員会は大会関係者やボランティアなど合わせて29人が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したと発表しました。

内訳は大会関係者が海外から来日した人を含めて6人、日本在住のボランティアが2人、組織委員会の職員と海外からのメディア関係者がそれぞれ1人、そして委託業者が19人となっています。

6日は大会の出場選手や東京 中央区晴海の選手村に滞在する関係者で感染が確認された人はいませんでした。

これでオリンピックに関連した感染者の累計は国内と海外合わせて382人となりました。

宿泊中の大会関係者に感染者が出たという都内のホテルの支配人がNHKの取材に応じました。

支配人によりますと先月下旬、組織委員会から宿泊中の大会関係者1人の感染について連絡があったということで「いざ突きつけられるとびっくりした」と振り返りました。支配人は従業員に指示して接触の有無を確認したり、ロビーや食事会場、大浴場などを消毒してもらったりするなどの対応にあたりました。さらに本人の部屋のドアノブやフロア、エレベーターはみずから消毒したということです。

その後、ホテルで感染者は出ていないということで、支配人は「感染が拡大しなくてよかった。まだ関係者を受け入れているので何事もないことを祈るばかりだ」と話していました。

一方、支配人は、他の大会関係者や一般宿泊客、従業員などへの感染を懸念し、本人からの聞き取りでホテル内での詳しい行動などが分かれば、速やかに教えてほしいと組織委員会に依頼しました。しかし、なかなか連絡がつかないうえ、連絡がついても本人の詳しい行動は分からなかったということです。

支配人は「情報が何よりもほしかった。組織委員会には情報を迅速に提供してほしい」と話していました。

組織委員会は「陽性が発覚した際には輸送の手配や部屋の消毒などの連絡を密に取って進めている。ホテルに対してはできるかぎり丁寧に情報提供に努めていきたい」としています。