菅首相 ワクチン接種徹底 “緊急事態宣言 全国へ拡大考えず”

菅総理大臣は、総理大臣官邸で記者団に対し、まん延防止等重点措置のもとで、飲食店での原則、酒の提供停止などの対策とともに、ワクチン接種を徹底し感染拡大を防止していくと強調しました。また緊急事態宣言の全国への拡大は「考えていない」と述べました。

この中で、菅総理大臣は、まん延防止等重点措置の適用地域の追加を決めたことについて「感染力の強い『デルタ株』によって、感染が急速に広まっている。各県の感染者数や病床の状況を総合的に判断した」と説明しました。

その上で、飲食店での原則、酒の提供停止やテレワークの実施、不要不急の外出自粛とともに、ワクチン接種を徹底し、感染拡大を防止していくと強調しました。

また、記者団が「全国に緊急事態宣言を出すことは考えていないのか」と質問したのに対し「今回は、全国の拠点となる地域を中心に指定させていただいた。全国的にということは考えていない」と述べました。

そして、東京都内で新たに感染が確認された人が、5日初めて5000人を超えたことについて「警戒感をより強くする中で、徹底して対策を講じていく必要がある。必要な方が必要な医療を受けることができるよう、医療体制も、今、しっかりと確保しているところだ」と述べました。

一方「感染爆発を招いた政治責任について、どう考えるか」と問われたのに対し、菅総理大臣は「65歳以上の方は80%がワクチンを接種されている。一番、重症化しやすいところにまず、しっかりと対策を講じていることは事実だと思っている。ワクチン接種と同時に、感染防止対策をしっかりと講じていきたい」と述べました。