夏の全国高校野球に出場 作新学院の部員2人 PCR検査で陽性

高野連=日本高校野球連盟などは、夏の全国高校野球の代表校を対象に実施したPCR検査で、栃木の作新学院から部員2人の陽性が確認されたと発表しました。作新学院についてはPCR検査を継続していくなど、大会参加に向けて慎重に準備を進めていくことになりました。

高野連などは新型コロナウイルスの感染対策として、今月9日に甲子園球場で開幕する夏の全国高校野球の49の代表校について、部員や監督などを対象に、大会前と大会中に最大3回のPCR検査を行うことにしています。

そして、大会前の検査結果が、4日までに出そろい栃木の作新学院から部員2人の陽性が確認されたと発表しました。

作新学院では、この検査の前にも部員1人の陽性が確認されていましたが、いずれも無症状で現在、自宅で待機しているということです。

その後、地元の保健所が大会に臨むほかの部員などを対象に再び、検査を行ったところ新たな陽性者は確認されなかったということです。

高野連などは、大会に参加できるかどうかの判断基準として集団感染か個別感染かを重要視していて、今回のケースは個別感染と判断しました。

このため作新学院については6日、宿舎に入ったあと今月14日の初戦までに合わせて4回のPCR検査を行うほか、健康観察を継続していくなど大会参加に向けて、慎重に準備を進めていくことになりました。

高野連によりますと今回、合わせて1638人がPCR検査を受け、他の48校は全員が陰性だったということです。

高野連 各代表校に注意喚起の文書送付

高野連=日本高校野球連盟などは、新型コロナウイルスの感染が急激に拡大していることを受けて、各代表校に対して甲子園球場に来場する学校関係者の人数を十分な感染対策を講じることができる範囲とするなどとした注意喚起の文書を送りました。

今月9日に甲子園球場で開幕する夏の全国高校野球では感染対策として一般の観客へのチケット販売を見送る一方で学校関係者については入場を認めています。

高野連などではここ数日、新型コロナウイルスの感染が急激に拡大していることを受けて各代表校に対して学校関係者の来場に関する注意喚起の文書を送りました。

この中では、学校関係者の来場人数を十分な感染対策を講じることができる範囲とすることや、感染リスクを減少させるために直行直帰を徹底すること。

さらに公共交通機関を利用する場合は多人数での移動を避け、分散することの3点をあげています。