コロナで生活が苦しい人へ食糧支援「抱え込まず気軽に来て」

新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、収入の減少などで生活に困窮する人が相次ぎ、支援団体が行う食料の配布には多くの人が訪れています。

東京 台東区の支援団体「セカンドハーベスト・ジャパン」では、週4日、生活に困窮する人に食料を無料で配布しています。

5日も仕事を失った人や学生など合わせて80人余りが訪れ、米やパン、レトルト食品などが入ったおよそ8キロの袋を受け取っていました。
団体によりますと、感染が拡大する前の倍にあたる1日、100人以上が訪れる日が多く、多いときには300人を超えた日もありました。

都内で1人暮らしをする大学4年の男子学生は「緊急事態宣言の影響でアルバイト先のカラオケ店が休業していて生活は苦しいです。就職活動中でアルバイトを新たに探す余力もなく、お金がなくなるという不安がずっと消えません」と話していました。

小学1年生の子どもがいる45歳のシングルマザーの女性は「子どもが夏休み中で毎日3度の食事の確保が大変です。食べるものが少ないと子どもが『おなかがすいて眠れない』と言うときもあり、自分も食事が十分にとれず体調はよくないです。食料があるというだけで安心につながるので、すごく助かります」と話していました。

団体のパントリーマネージャー、武田幸佳さんは「これほど大勢の人が訪れる状況が続くのはこれまでになく、ニーズの増加に伴ってどうすれば活動を継続できるか、試行錯誤しています。食料の配布を受けることを恥ずかしいと感じる人もいるかもしれませんが、ひとりで抱え込まずにここは気軽に来られる場所だと思ってほしい」と話していました。
「セカンドハーベスト・ジャパン」では都内のほか埼玉県や神奈川県でも食料の配布を行っていて詳しくはホームページなどで確認してほしいということです。

「セカンドハーベスト・ジャパン」
ホームページ www.2hj.org
電話番号 03-5822-5373