オリンピック スケートボード 平野歩夢の挑戦 東京から北京へ

東京オリンピック、スケートボード男子パークに出場した日本の平野歩夢選手は予選14位で決勝に進むことはできませんでした。
スノーボードの銀メダリストの挑戦は予選敗退に終わりましたが「誰もやったことがないチャレンジ」で大きな印象を残しました。

平野選手は冬のオリンピック、スノーボード男子ハーフパイプでソチ大会とピョンチャン大会の2大会連続で銀メダルを獲得。3年前の2018年、「新競技に採用されたのでスルーするわけにはいかない」と幼いころから親しんできたスケートボードで、東京オリンピック出場に挑戦する意欲を示しました。
そこからパークの練習に本格的に打ち込みましたが、スノーボードとスケートボードの違いに難しさを感じたといいます。

平野選手は「ジャンプしたときの空中の高さに違いがあり、地面が雪かコンクリートかの違いも大きい。同じような感覚は思っているよりもない。かけ離れたスポーツだと感じた」と話していました。

それでもスノーボードさながらの高い「エア」を持ち味に、2019年の日本選手権で初優勝。その後は国際大会で経験を積みながら、世界ランキングで日本選手トップをキープし、東京大会への切符をつかみました。
ただ男子パークは海外勢がハイレベルで、平野選手の世界ランキングは25位。
東京大会へ向けた戦いについては、「スケートボードをずっとやってきた人に交じってプレーするのは、緊張や不安でいっぱいだった。大会に出るたびに差を感じていた」と率直な思いを口にしたうえで、「誰もやっていないことにチャレンジする中で、失敗の壁にぶち当たって、東京オリンピックの場に立つことができた。改めて目標や夢の大事さを再確認できている」と話していました。
日本選手で史上5人目の夏と冬のオリンピック出場を果たし、「自分にしかできない表現を伝えたい」と臨んだ本番。予選では、持ち味の高い「エア」や、1回転半する大技「540(ファイブ・フォーティー)」などを決めたものの、20人中14位で敗退。

それでも競技を終えた平野選手は、充実した表情でインタビューエリアに現れました。

「3年前、この挑戦を始めたときには、この舞台に立てるとは思っていなかった。それが現実になり、大きな舞台で楽しめたのが一番強いです」

そして、今回の挑戦を振り返りました。

「ほかの人がやっていないチャレンジを選んでスケートボードをやってからは、楽しいだけ、納得いくことだけではなかった。それはスノーボードではあまり感じない部分だった。スケートボードが、自分自身を強くしてくれた」
次に目指す舞台は半年後に迫っている北京オリンピック。
平野選手は「この先はスノーボードにしっかり向き合って、『また挑戦が始まる』という気持ちで準備していく」と次を見据えました。
そしてスケートボードについては、「まだプランは考えていないが、スケートボードとスノーボードでお互いに生きることがあるので続けてはいきたい」との考えを明かしました。

東京から北京へ。
「これからも自分らしい挑戦を続ける」と話す22歳がまた新たなチャレンジへ歩みを進めます。