オリンピック【詳細】陸上男子20キロ競歩 池田が銀 山西が銅

東京オリンピック、陸上男子20キロ競歩で池田向希選手が銀メダル、山西利和選手が銅メダルを獲得しました。競歩でのメダル獲得は前回リオデジャネイロ大会の男子50キロ競歩に続いて2大会連続です。

札幌市で行われた陸上男子20キロ競歩は午後4時半に始まり、中心部にある札幌駅前通の南北1キロのコースを20周する形で行われました。

レースは4キロ手前で中国の選手とインドの選手が前に出て、山西選手と池田選手は3位集団で追いかける展開となりました。

12キロ過ぎで集団がペースの落ちた中国の選手に追いつき再び先頭が集団となったあと、17キロ過ぎに山西選手がスパートを仕掛けて、池田選手とイタリアのマッシモ・スタノ選手の3人が抜け出しました。

その後、18キロ過ぎで山西選手が遅れはじめ、ラスト1キロ付近でスタノ選手がスパートをかけ、池田選手がついていけず、スタノ選手が1時間21分5秒のタイムで金メダルを獲得しました。

池田選手はトップと9秒差の1時間21分14秒のタイムで銀メダル、山西選手は1時間21分28秒で銅メダルを獲得しました。

競歩でのメダル獲得は前回リオデジャネイロ大会の男子50キロ競歩に続いて2大会連続で、これで今大会で日本が獲得したメダルは43個となり史上最多となりました。

2大会連続出場の高橋英輝選手は1時間27分29秒で32位でした。

池田「素直にうれしい気持ちがいちばん」

銀メダルを獲得した池田選手は「素直にうれしい気持ちがいちばん。苦しい時も一緒に戦ってくれたコーチと、どんな時も応援し続けてくれた家族に恩返しするんだという思いでどんなに苦しくても20キロを乗り越えることができた。ずっとこのメダルを目標にしてきて、1つ形に残すことができてよかった」と喜びを語りました。

また、今大会、陸上で初めてのメダル獲得になったことについて「たまたま1番最初が自分だったが、陸上全体でいい勢いで持ってきてくれた。男子の50キロ競歩や女子20キロ競歩、マラソンなども続くのでいい勢いがつけられた」と充実した表情で話していました。

山西「レース運びに下手な部分が多かった」

銅メダルを獲得した山西選手は「世界ランク1位とかメダル候補とか言っていただいたが、いちチャレンジャーとしてやってきたし、守りに入ったつもりはなかった。それでもこの結果ということは準備の段階で何かしら甘さや、至らないところがあったと思う」と悔しい表情で振り返っていました。

終盤、先頭争いに加われない展開となったことについては、「ラストももちろん苦しかったが、それまでのレースの運びかたにあまりにも下手な部分が多かった。あの展開でも勝ちきるだけの強さが必要なので、これまでの準備をすべて見直したい」と話していました。

そのえで次回のパリ大会に向けて「目標としていた金メダルがとれなかったので、心技体を見直して、次は金メダルを取りに帰ってきたい」と早くも意気込みを語りました。

高橋「最後に力を出し切れなかった」

32位でフィニッシュした高橋選手は「ずっとメダルを目指してやってきたが、最後に力を出し切れなくて、一緒に戦ってきてくれた人に申し訳ない思いでいっぱい」と涙を流しながら語りました。そのうえで、「いろいろな経験をさせていただき、この1年は信頼する人とトップを目指してやってこられたので、結果は残せなかったが、幸せな時間だった。このレースに向けて支えてくれた人たちに感謝の気持ちを伝えたい」と話しました。

【レース経過】

<スタート>
午後4時半、男子20キロ競歩が始まりました。日本からはおととしの世界選手権の金メダリスト山西利和選手をはじめ、池田向希選手、高橋英輝選手の3人が出場。午後5時気象台の観測によりますと、札幌市の、スタート前午後4時現在の気温は31.1度、湿度は62%で日ざしが照りつける中でのレースとなりました。

<2キロ>
20キロ競歩は山西利和選手を先頭に8分29秒で2キロ地点を通過しました。池田向希選手と高橋英輝選手はともに2秒遅れで続いています。

<4キロ>
中国とインドの選手が先頭集団から前に出て、日本の山西利和選手、池田向希選手、高橋英輝選手の3人は、いずれも5秒遅れの16分58秒で4キロ地点を通過しました。
<6キロ>
4キロ手前から前に出た中国の王選手とインドのクマール選手が6キロ地点でも先頭を歩きます。日本の山西利和選手は13秒遅れて3位集団の先頭につけています。池田向希選手はほぼ同じ位置で、やや遅れて高橋英輝選手が続いています。

<8キロ>
中国の王選手とインドのクマール選手が先頭争いをする中、日本の山西利和選手は11秒遅れの33分7秒のタイムで3位集団の先頭につけ、池田向希選手もほぼ同じ位置にいます。高橋英輝選手はトップから27秒遅れて続いています。

<10キロ>
レ-すは中間の10キロ地点。4キロ付近から前に出た中国の王選手が依然、先頭を歩いています。日本の山西利和選手と池田向希選手は10秒差の2位グループで追っています。高橋英輝選手は先頭から1分遅れの26位となっています。

<12キロ>
12キロ地点。先頭を歩く中国の王選手との差を後続が徐々に詰め、日本の山西利和選手は3秒遅れ、池田向希選手は4秒遅れで2位グループにつけています。高橋英輝選手は、トップから1分遅れて続いています。

<12キロすぎ>
12キロすぎ、山西利和選手と池田向希選手がいる2位集団が、4キロ付近から前に出ていた中国の王選手に追いつき、先頭は集団となりました。

<14キロ>
14キロ地点。日本の山西利和選手と池田向希選手は12キロを過ぎたあたりで先頭に追いつき7人の先頭集団で歩いています。高橋英輝選手は先頭から1分以上遅れています。

<16キロ>
16キロ地点。日本の山西利和選手と池田向希選手は、7人の先頭集団。1時間5分38秒のタイムでイタリアのスタノ選手やスペインのガルシア選手と先頭を争っています。高橋英輝選手は、トップから2分以上遅れて続いています。

<17キロすぎ>
17キロ地点を過ぎたあたりで日本の山西利和選手がスパートを仕掛け、7人の先頭集団から抜け出しました。池田向希選手とイタリアの選手もついて行き、先頭集団は3人になりました。

<18キロ>
18キロ地点。日本の山西利和選手と池田向希選手、イタリアのスタノ選手の3人先頭集団となっています。残りは2キロです。高橋英輝選手は先頭から2分以上遅れています。

<18キロすぎ>
18キロ地点を過ぎたあたりで、日本の山西利和選手が、先頭グループから遅れ始めました。池田向希選手とイタリアのスタノ選手がトップを争っています。

<ラスト1キロ>
日本の池田向希選手とイタリアのスタノ選手が先頭を争っていますが、ラスト1キロ付近でスタノ選手がスパートを仕掛け、池田選手が少しずつ離されています。

<フィニッシュ>
池田向希選手がトップと9秒差の1時間21分14秒のタイムで銀メダルを獲得しました。山西利和選手がトップと23秒差の1時間21分28秒で銅メダルを獲得しました。
高橋英輝選手はトップから6分24秒遅れの1時間27分29秒で32位でした。