NY「国際オートショー」中止 “デルタ株”感染拡大で

新型コロナウイルスの変異ウイルス「デルタ株」の感染拡大を受けて、アメリカのニューヨークで今月、2年ぶりに開催が予定されていたモーターショーが、中止されることになりました。

ニューヨークでは、ワクチン接種の広がりを受けた経済活動の再開に合わせて、今月中旬からモーターショーの「国際オートショー」が2年ぶりに開催される予定でした。

世界の自動車メーカー20社余りが発売を予定する最新のEV=電気自動車などを出展し、会場にはEVの運転を体験するコーナーも設けられることになっていました。

しかし「デルタ株」の感染が広がり、ニューヨークの州や市から感染拡大を防ぐための厳しい対策が公表されたことから、主催する団体は4日、モーターショーの中止を発表しました。

理由について「特にここ数日で環境が変わったことで、高い安全基準でイベントを開くことが一段と難しくなった」としています。

ニューヨークでは来月、ブロードウェイのミュージカルの再開も予定されていますが、来月からは市内の屋内施設を利用する際にワクチン接種の証明書の提示が義務づけられるようになるなど、変異ウイルスの感染拡大の影響が広がっています。