インドネシア コロナの死者10万人超える 自宅療養中の死亡多く

先月から新型コロナウイルスの感染が急拡大しているインドネシアでは、感染して死亡した人が10万人を超えました。自宅で療養している間に亡くなる人が多いことから、政府は、医療を提供する臨時の隔離施設の設置を急ぐなど対応に追われています。

インドネシアでは感染力が強い変異ウイルス「デルタ株」による感染が拡大し、連日3万人から5万人の新たな感染者が確認されているほか、1日当たりの死者は1500人を上回る日が続いていて、世界でも特に多くなっています。

インドネシア政府のまとめによりますと、4日、新型コロナウイルスに感染して死亡した人は累計で10万636人となり、10万人を超えました。

このうち、感染が急拡大した先月だけで、およそ3万5000人が亡くなっています。

日本人の死者も相次いでいて、現地の日本大使館によりますと、6月下旬からこれまでに、日系企業の駐在員など16人が死亡したということです。

インドネシア政府は、感染して自宅で療養している間に症状が悪化し、病院で治療を受けるのが遅れて亡くなるケースが多いとして、医師や看護師が常駐する臨時の隔離施設の設置を急ぐとともに、軍や警察も動員して、感染者には隔離施設に移動するよう呼びかけています。