東京都 政府方針受け入院判断基準見直し 重症度評価で調整続く

東京都は、重症患者などを除いて自宅療養を基本とするとした政府の方針を踏まえ、入院の判断基準を厳しくできないか検討していて、医療機関で症状の重い人を優先的に対応できるよう、重症度を評価する目安などについて調整を続けています。

見直しにあたり、都は、より症状の重い人を優先的に対応できるよう、中等症以上などとしている現在の入院の判断基準を、厳しくできないか検討しています。

発熱した場合の体温や血液中の酸素飽和度といった重症度を評価する目安などについて、どの程度で入院とするべきか、保健所や医療機関などの意見も踏まえて調整を続けています。

都内では、新規陽性者の7日間平均が4日時点で3478.7人となり、この半月で3倍近くに急増しています。

それに伴って、入院か、自宅などでの療養か、調整中の人も増えていて、4日時点では9708人と1万人に迫っています。

都は、入院前の患者を一時的に医療機関で受け入れる「入院待機ステーション」の拡充や、自宅で療養している人の健康観察の強化も、合わせて行っていくことにしていて、入院と療養をふりわけながら、急な容体の変化にも対応していきたい考えです。