京都府 コロナ患者受け入れ病院調整 一時的な専用施設設置へ

京都府は新型コロナウイルスの感染拡大で、患者を受け入れる病院がすぐには見つからなくなる場合に備えて、一時的に酸素の投与など必要な処置に当たる専用の施設を新たに設けることになりました。

これは京都府の西脇知事が4日の記者会見で明らかにしたもので、京都市北区にある府立体育館に、一時的に酸素の投与や投薬など必要な処置に当たる専用の施設を新たに設けます。

府内では3日の時点で「病床のひっ迫具合」のうちの全体の使用率が55.4%と、最も深刻な「ステージ4」に達していて、今後の感染拡大で、患者を受け入れる病院がすぐには見つからなくなるおそれも出ています。

新たな施設は今月下旬にも8床で運用を開始して、30床程度にまで増やす計画で、医者や看護師が24時間常駐して対応するということです。

また、西脇知事は亀岡市と精華町に設けている大規模接種会場に加えて、新たな会場の追加を進めていく考えを示しました。

具体的な場所について厚生労働省などと調整を進め、若い世代へのワクチン接種も加速したいとしています。

西脇知事は「感染拡大を少しでも抑えながら、ワクチン接種を推進していくことに尽きる」と強調しました。