「デルタ株」1都3県で感染が急拡大か 前の1週間の2倍に

インドで確認された変異した新型コロナウイルス「デルタ株」の感染が、1都3県で急速に拡大しているおそれがあります。同じ変異を持つウイルスに、2日までの1週間でおよそ4800人が感染していたことが確認され、前の1週間の2倍に急増しています。

厚生労働省によりますと、自治体が新型コロナウイルスの感染者の一部にPCR検査を行った結果、東京と神奈川、埼玉、千葉の1都3県では、2日までの1週間に合わせて4804人が、インドで確認されたデルタ株と同じ「L452R」の変異を持つウイルスに感染していたことが確認されました。

ほとんどがデルタ株と見られ、前の1週間に比べて2.1倍に急増しています。

内訳は東京都が最も多く2833人、次いで埼玉県が945人、神奈川県が722人、千葉県が304人でした。

このほか、大阪府が385人、沖縄県が153人で緊急事態宣言の対象地域で感染が広がっています。

また、先月25日までの1週間に行われた自治体のPCR検査で、「L452R」の変異が確認された割合は、千葉県が59%で前の週を13ポイント、東京都が54%で前の週を11ポイント、埼玉県が51%で前の週を13ポイント、神奈川県が43%で前の週を13ポイント、沖縄県が40%で前の週を17ポイント、大阪府が15%で前の週を5ポイントそれぞれ上回りました。

デルタ株への置き換わりが急速に進んでいると見られ、厚生労働省は今後、感染の拡大がさらに進むおそれがあるとして、感染対策を徹底するよう呼びかけています。