奈良 荒井知事 “自宅療養を基本”政府方針に「従わない」

新型コロナウイルスの医療提供体制をめぐり、政府が、重症患者などを除き、自宅療養を基本とする方針を示したことについて、奈良県の荒井知事は4日の会見で、「奈良県は従わない」と述べ、引き続きすべての感染者を医療機関や宿泊療養施設で受け入れる方針を示しました。

奈良県の荒井知事は、新型コロナウイルス対策本部会議のあとに開いた記者会見で、政府が重症患者などを除き、自宅療養を基本とする方針を示したことについて、「奈良県は従わない。重症化を予防し感染者を隔離する観点からも、感染者全員を入院・入所させる方針を堅持したい」と述べました。

奈良県は感染が急拡大しているため、通常の医療用に戻していた県が運営に関わる病院の新型コロナ専用病床合わせて71床について、再びコロナ専用病床に切り替えるということです。

荒井知事は、会見で「第4波では、感染者の急増に間に合わなかった経緯があるので、今後の感染拡大に備えて病床数を元に戻したい」と説明しました。