菅首相 “ワクチン接種 高齢者おおむね目標達成”

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、菅総理大臣は、7月末までに希望するすべての高齢者に2回の接種を行うとした目標は、おおむね達成したとして、今後、感染者が増えている若い世代への接種を本格化させる考えを示しました。

政府は、4日午後、総理大臣官邸で、新型コロナウイルス対策に関する関係閣僚会議を開きました。

この中で、菅総理大臣は、ワクチンの接種状況について「7月末までに全国の高齢者の87%が1回目の接種を終え、77%が2回目の接種を終えた。実績報告の遅れを考えれば、現時点で8割程度の高齢者が2回接種していると見込まれ、希望する高齢者への2回接種という目標は、おおむね達成したものと考えている」と述べました。

また、すでに申請を終えて開始を待っている職域接種への対応について、調整の結果、来週から新たな会場での接種を開始すると説明しました。

そのうえで「今後、重症化リスクが高齢者に次いで高い40代や50代と、感染者数が大幅に伸びている、さらに若い世代への接種を本格化させ、今月末には、全国民の4割を超える方が2回接種を終えることを目指す」と強調しました。

そして、菅総理大臣は、ことしの夏は、帰省や旅行は極力控え、やむを得ず帰省する場合は、検査を受けて、身近な人と少人数で過ごすなど、慎重に対応するよう、国民に重ねて呼びかけました。