海外旅行再開に向け旅行会社研修会 来年1月ごろ段階的再開想定

新型コロナウイルスの影響で、需要がほぼなくなっている海外旅行の再開に向けた準備を進めるため、国内の旅行会社が海外の人気の観光地の最新の状況を学ぶための研修が開かれています。

この研修は全国の旅行会社で作る「日本旅行業協会」が、国内の旅行会社向けに4日間の日程でオンラインで開いています。

3日目の4日はアメリカの政府観光局にあたる団体の担当者が、ハワイでは現在、日本からの渡航者については出発前に陰性が確認されていることなどを条件に、現地に到着したあとの隔離が不要なことや、氷河などを見ることができるアラスカクルーズの運航が再開したことなどを紹介していました。

研修では20か国以上の政府観光局や大使館などが、現地の最新の状況を説明することになっています。

協会では日本からの海外旅行が来年1月ごろから段階的に再開すると想定していますが、旅行会社がツアーを作るには、現地のホテルやガイドの手配を考慮すると半年ほどかかるため、今から準備が必要だということです。

日本旅行業協会の菊間潤吾会長は「コロナによって世界の観光事情が変わった。せっかく海外旅行をしたのに、今までと仕組みが違い、おもしろくなかったということがないよう、旅行会社が現地の情報を学び、お客様に楽しんでもらえる旅作りをしたい」と話していました。