オリンピック サッカー男子 世界との差を痛感も前へ

東京オリンピック、サッカー男子の日本は準決勝でスペインと対戦。延長後半10分にスペインのマルコ・アセンシオ選手にゴールを決められ0対1で敗れました。
「相手に1本でやられた。認めたくないけど、差が出てしまった」
試合後、久保建英選手はことばを絞り出すように話しました。

今大会のボール支配率が平均60%を超える世界最高峰のスペインに対し、日本は素早く体を寄せて五分五分のボールを自分たちのものにすることや、ボールを奪ったあとに勇気を持ってつなぐことを意識して臨みました。

そして日本の予想どおり試合はスペインのボール支配率が61%となる苦しい展開に。スペインに打たれたシュートは18本にのぼりました。

それでも日本はキャプテンの吉田麻也選手やゴールキーパーの谷晃生選手を中心に体を張って我慢強い守備を続けました。
さらに防戦一方に回るのではなくボランチの遠藤航選手や田中碧選手などが球際を果敢に攻めてボールを奪うと、積極的につないで相手のゴールに迫る場面を何度も作りました。しかし日本のシュート9本のうち、枠の中に飛んだのは1本にとどまり、この試合、無得点に終わりました。
久保建英選手
「疲れは言い訳にしたくないけど自分もチャンスがあった中で決めきれなかった」
堂安律選手
「もっとチームにもたらせるものはあったと思う。申し訳ないなという気持ち」

スペインに決定力を見せられたのは、延長後半10分でした。
左サイドで今大会2得点をマークしているミケル・オヤルサバル選手に3人が引きつけられてしまいました。
ここでペナルティーエリア内のマルコ・アセンシオ選手にパスを出され、このボールを受けたアセンシオ選手の巧みなシュートに日本の初の決勝進出の夢は断たれました。スペイン1部リーグの強豪、レアルマドリードで昨シーズン5得点を挙げているアセンシオ選手にわずかなスペースを与えてしまいこのワンチャンスをものにされました。
吉田麻也選手
「ボールを支配されながらよく後ろで我慢したけど最後にクオリティの差が出た」
酒井宏樹選手
「失点シーンもラスト1歩を詰められるかどうかで変わってくる。やっぱり最後のところにまだ差があると感じた」

予選リーグを3連勝で突破し、準々決勝はペナルティーキック戦にもつれ込みながらも制して快進撃を続けてきた日本。「3度目の正直」で準決勝の厚い壁を破ることができるのか注目されましたが、世界のトップとの差を痛感させられた試合になりました。
それでも吉田選手はチームの成長も感じていて、銅メダルをかけたメキシコとの3位決定戦を見据え、力強く前を向きました。

吉田麻也選手
「こんな舞台でこれだけの戦いができるというのはものすごいことだと思う。もう1回、自分たちを突き動かして、最後メダリストとして笑って終わりたい」

6日に行われる3位決定戦で、日本は予選リーグで2対1で勝ったメキシコと再戦。1968年のメキシコ大会以来、53年ぶりの銅メダル獲得を目指します。