ニューヨーク屋内施設 ワクチン接種証明書提示義務化へ 米で初

アメリカ・ニューヨークでは変異ウイルスの「デルタ株」の感染が拡大していることを受けて、国内で初めて来月から飲食店やスポーツジムなど屋内の施設を利用する際にワクチン接種の証明書の提示が義務づけられることになりました。

ニューヨークのデブラシオ市長は3日、ニューヨーク州とその周辺で「デルタ株」の感染が拡大しているとして、来月13日から屋内の施設を利用する際にワクチン接種の証明書の提示を義務化すると発表しました。

ワクチン接種の証明の提示を義務づける動きはすでにフランスやイタリアなどヨーロッパで広がっていますがアメリカでは初めてで、詳しい証明の方法については近く改めて発表するとしています。

市によりますと、8月16日から移行期間に入り飲食店やスポーツジム、劇場、映画館などでは利用者に証明の提示を求めることができるということです。

これについてデブラシオ市長は「すべての人が賛同することはないと思うが、ワクチンの接種は命を救う行為であり人々を守り街を復興させるために必要な措置だ」と説明しています。

市のレストランなどで作る団体は声明で「従業員や客にまでワクチン接種を求めるのはとても難しいが公衆衛生を守りロックダウンを避けるためにはやむをえない」と理解を示しています。