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オリンピック 野球 日本が韓国破り決勝進出 銀メダル以上確定

東京オリンピックの野球、日本は準決勝で韓国に5対2で勝って決勝進出を決め、銀メダル以上が確定しました。
日本は横浜スタジアムで行われた準決勝で韓国と対戦しました。

試合は日本が3回、2番 坂本勇人選手の犠牲フライで先制し、5回は3番 吉田正尚選手のタイムリーヒットで追加点をあげました。
投げては先発の山本由伸投手が5回までヒット1本、無失点でしたが、6回に先頭バッターからの3連続ヒットなどで1点を失いました。その後、ピンチでマウンドに上がった2人目の岩崎優投手もタイムリーヒットを打たれて2対2の同点となりました。
それでも日本は8回、2アウト満塁から1番の山田哲人選手が走者一掃のタイムリーツーベースを打って5対2で競り勝ち、決勝進出を決めました。

日本はこれで銀メダル以上が確定しました。
野球のメダル獲得は2004年のアテネ大会の銅メダル以来となります。

決勝は今月7日に行われ、日本は正式競技では初めての金メダルを目指します。
決勝の相手は敗者復活3回戦にまわる韓国と4日の敗者復活2回戦に勝ったアメリカの勝者です。

野手最年長 坂本勇人がきょうも打線の中で存在感示す

ここまで4割台の打率をマークしていた野手最年長の坂本勇人選手が準決勝でも先制の犠牲フライを打つなど打線の中で存在感を示しました。

坂本選手は1回の第1打席で今大会初戦から4試合連続となるヒット。

ここは得点につながりませんでしたが、3回の第2打席は1アウト二塁三塁のチャンスで積極的に初球をねらい、先制の犠牲フライ。
5回の第3打席は1アウト二塁で、ライトにきっちりフライを打ってランナーを三塁に進め、吉田正尚選手のタイムリーヒットによる得点につなげました。

大会前には「バッティングの状態が上がらない」と話していましたが「自分の結果というよりもチームが勝つことだけ。その中の1つのピースになれればいい」と自身の成績よりもチームの勝利を優先したいとしていました。

そのことばどおり、ヒットでなくてもチームが中盤までにあげた得点に絡んで打線の中で役割を果たしました。

オリンピックで前回野球が行われた2008年の北京大会に稲葉篤紀監督は選手として出場しましたが、日本は準決勝で韓国に敗れ、メダルも逃しました。
その稲葉監督からチームリーダーとして期待をかけられている坂本選手は「なんとか一緒に戦って金メダルを取れるように頑張りたいという気持ちでいっぱい」と自覚十分で、今大会は同じ準決勝で韓国に競り勝つ立て役者の1人となり、悲願の金メダルにあと1勝としました。

決勝打の山田「初球から打つと決めていた」

同点で迎えた8回、2アウト満塁から走者一掃のタイムリーツーベースを打った山田哲人選手は「初球から打つと決め『速いまっすぐをしとめるぞ』という気持ちで打席に向かった。ボール1個分くらい差し込まれたが芯で捉えることができた。とても緊張していたがよい結果になってガッツポーズをした」と試合を決めた1打を振り返りました。
そして正式競技では初めての金メダルを目指す決勝に向けて「バットもしっかり振れていて体のキレもいい。この状態を維持して決勝に臨み、金メダル獲得に貢献できるプレーをしたい」と意気込みを示していました。

終盤2イニングを無失点 伊藤「自分のボール投げられた」

7回と8回の2イニングを無失点に抑えた3人目の伊藤大海投手は「1球目から思い切って自分のボールを投げられた。緊張感はもちろんあるが、腹くくっていくしかない。どっちつかずの展開だったので、打線にいい流れをという気持ちがあった」と自身のピッチングを振り返りました。
マウンドを降りたそのウラの攻撃で打線が3点を取ったことについて「ここ何試合も終盤にしっかり点を取っている打線なので、最後まで戦える」と話していました。
そして決勝に向けて「日本を代表してマウンドに上がることは誇らしいことだ。短いイニングになると思うが、だからこそ思い切っていきたい。投げたくてうずうずしている」と意気込んでいました。

同点打打たれた岩崎「打たれたのは悔しい」

6回途中に一塁三塁のピンチでマウンドに上がり、同点のタイムリーヒットを打たれた岩崎優選手は「0点で抑えるために任された場面だったので打たれたのは悔しいですが、その後は抑えられてよかったです」とチームを通じてコメントしました。

山本由伸「前回の試合と比べより一層緊張感が増していた」

先発して6回途中2失点だった山本由伸投手は「メダルがかかった試合だったので前回の試合と比べるとより一層緊張感が増していた。順調に練習できていたので、自信を持ってマウンドに上がることができた。無失点で抑えてやろうと強い気持ちでいたが、結果打たれてしまった。でもとにかく勝つことができたのでよかった」と話していました。

吉田正尚「なんとかバットに当てて1点をと思っていた」

吉田正尚選手は「韓国は非常に強いチームで、今までの試合でもいい戦いをしていてた。きょうは最後までどきどきするゲームだった」と振り返りました。
5回に追加点となるタイムリーヒットを打った場面については「打点を稼げるようなんとかバットに当てて1点をと思っていたのでいいところに抜けてくれてほっとした」と話していました。
また準決勝に先発したオリックスのチームメートの山本由伸投手のピッチングについて「必死に投げてくれていたので、1点でも多く援護してあげたいと思っていた」と話していました。
そのうえで決勝に向けて「ここまで苦しい戦いもあったが、やっぱり金メダルを獲得するために戦ってきているのであと1試合全力で戦いたい」と意気込んでいました。

稲葉監督「しびれる試合 最後によく粘って頑張ってくれた」

稲葉篤紀監督は「選手たちは非常に大事な試合だと十分わかっていた。しびれる試合で最後によく粘って頑張ってくれた」とほっとした表情で試合を振り返りました。2点に抑えた投手陣について「韓国はこちらが追い込んでからも粘りのあるいい打線だったが、それ以上にいいピッチングをそれぞれがしてくれた」とねぎらいました。
そして今月7日の決勝に向けて「選手が信頼してなんとか後ろにつないでやろうという姿がずっと見えている。ここまで非常にいい形で来ている。この2日間の時間をいい使い方で過ごし、ふだんどおりの粘りのある試合をしていく」と意気込んでいました。

【試合詳細】

▽1回表 山本 ピンチしのぐ
先発の山本は先頭バッターをフォアボールで出し、1アウト後、ツーベースヒットを打たれて二塁三塁。このピンチを2者連続三振で切り抜けました。
1 パク・ヘミン フォアボール
2 カン・ベッコ レフトフライ
3 イ・ジョンフ ライトオーバーのツーベースヒットで二塁三塁
4 ヤン・ウィジ 空振り三振 ※1個目
5 キム・ヒョンス 空振り三振 ※2個目

▽1回ウラ 坂本がチーム初安打
日本は1アウトとされたあと、2番 坂本がチーム初ヒットで塁に出ましたが、後続が倒れ無得点でした。
1 山田 空振り三振
2 坂本 ライト前ヒット
3 吉田 セカンドゴロ
4 鈴木 サードゴロ

▽2回表 走者出すも併殺打で無失点
2回表が始まる前、山本がマウンドの土の状態を気にして整備される時間がありました。山本はデッドボールでランナーを出しましたが、後続をダブルプレーに打ち取りました。
6 オ・ジェイル ファーストゴロ
7 オ・ジファン デッドボール
8 ホ・ギョンミン サードゴロダブルプレー

▽2回ウラ 日本は3者凡退で無得点
日本は浅村と柳田が連続三振。韓国先発のサイドスロー、コ・ヨンピョの変化球に対応できず、無得点です。
5 浅村 見逃し三振
6 柳田 空振り三振
7 近藤 ファーストゴロ日本0ー0韓国

▽3回表 山本 2イニング続けて3者凡退に
山本は2イニング続けて3者凡退に抑えました。序盤の3イニングを無失点でヒット1本、3つの三振を奪っています。
9 ファン・ジェギュン セカンドゴロ
1 パク・ヘミン 空振り三振 ※3個目
2 カン・ベッコ ファーストゴロ

▽3回ウラ 坂本の犠牲フライで先制
日本は初めてノーアウトからヒットでランナーを出しました。1アウト二塁三塁から坂本が犠牲フライを打ち、日本が先制しました。これで坂本は4試合連続の打点となりました。
8 村上 ライト前ヒット
9 甲斐 ライト前ヒット
1 山田 初球に送りバント成功 二塁三塁に
2 坂本 センターへの犠牲フライで先制
日本1ー0韓国
3 吉田 フォアボール
4 鈴木 空振り三振

▽4回表 山本 相手中軸を3者凡退に
4回表、山本は3イニング続けての3者凡退。キャッチャーの甲斐がファールフライを倒れながら捕球するファインプレーを見せました。
3 イ・ジョンフ 見逃し三振 ※4個目
4 ヤン・ウィジ 空振り三振 ※5個目
5 キム・ヒョンス キャッチャーへのファウルフライ

▽4回ウラ 相手のエラーでチャンスも無得点
日本は村上の2打席連続のヒットで2アウト一塁三塁のチャンスを作りましたが、得点できませんでした。
5 浅村 空振り三振
6 柳田 ライトフライ
7 近藤 ショートエラー
8 村上 センター前ヒット
9 甲斐 レフトフライ

▽5回表 山本 3つのアウトはすべて三振
建山ピッチングコーチがマウンドに向かい、山本と話す場面がありました。山本は2アウトからランナーを出しましたが、3つのアウトはすべて三振。山本は5回までヒット2本無失点。8つの三振を奪っています。
6 オ・ジェイル 空振り三振 ※6個目
7 オ・ジファン 空振り三振 ※7個目
8 ホ・ギョンミン ライト前ヒット
バッテリーエラーでランナーが二塁へ
9 ファン・ジェギュン 空振り三振 ※8個目

▽5回ウラ 吉田のタイムリーヒットで日本が追加点
日本は先頭の山田がツーベースで塁に出ました。このあと1アウト三塁として、吉田がタイムリーヒット。追加点をあげました。このあと、2アウト二塁としましたが、浅村が三振に倒れました。
1 山田 センターへのツーベースヒット
2 坂本 ライトフライで山田は三塁へ
3 吉田 センター前ヒット
日本2ー0韓国
4 鈴木 空振り三振
吉田が盗塁で二塁へ
5 浅村 空振り三振

▽6回表 山本 今大会初失点
近藤が先頭バッターのレフト前の打球に対して、今大会チーム初エラー。続くバッターにタイムリーヒットを打たれ、1点差に詰め寄られました。山本は今大会初失点です。このあと山本は1アウト一塁三塁の場面で降板し、2人目は岩崎優(阪神)。その岩崎がタイムリーを打たれ、同点とされました。
1 パク・ヘミン レフト前ヒット
近藤のエラーで二塁に進塁
2 カン・ベッコ レフト前ヒット
日本2ー1韓国
3 イ・ジョンフ ライト前ヒット
4 ヤン・ウィジ 空振り三振
山本が9つ目の三振を奪ったところでピッチャーは岩崎に交代
5 キム・ヒョンス センター前ヒットで同点に追いつかれる
日本2ー2韓国
6 オ・ジェイル 空振り三振
7 オ・ジファン 空振り三振

▽6回ウラ 日本チャンスも得点できず
韓国はピッチャーを2人目のチャ・ウチャンに交代。さらに韓国は2アウトを取ったところでチョ・サンウにスイッチしました。日本は2アウト一塁二塁としましたが、継投にかわされ得点できませんでした。
6 柳田 レフトフライ
7 近藤 レフト前ヒット
8 村上 空振り三振
9 甲斐 フォアボール
1 山田 空振り三振
打席の途中、二塁ランナーの近藤選手が塁に戻った際のタッチプレーで韓国がリプレー検証を要求も判定覆らず

▽7回表 伊藤 2奪三振などで無得点
日本はピッチャーを3人目の伊藤大海(日本ハム)に交代。伊藤は2つの三振を奪うなど、力強いピッチングで得点を与えませんでした。
8 ホ・ギョンミン ショートゴロ
9 ファン・ジェギュン 空振り三振
1 パク・ヘミン フォアボール
2 カン・ベッコ 見逃し三振

▽7回ウラ 日本は3者凡退に
日本は2つの三振を奪われるなど、2回以来となる3者凡退で攻撃を終えました。
2 坂本 空振り三振
3 吉田 空振り三振
4 鈴木 ファーストへのファウルフライ

▽8回表 伊藤が無失点で切り抜ける
8回表、2イニング目となる伊藤が2アウトからツーベースヒットを打たれましたが、後続を打ち取って無失点で切り抜けました。
3 イ・ジョンフ レフトフライ
4 ヤン・ウィジ 見逃し三振
5 キム・ヒョンス レフト線へのツーベースヒット
6 代打 チェ・ジュファン セカンドゴロ

▽8回ウラ 山田 走者一掃のタイムリー二塁打
韓国はピッチャーをコ・ウソクに交代。2アウト満塁から山田が走者一掃のタイムリーツーベースを打ち、3点を勝ち越しました。
5 浅村 見逃し三振
6 柳田 レフト前ヒット
7 近藤 ファーストゴロ
韓国バッテリーのミスでランナーが二塁に進塁
8 村上 申告敬遠
9 甲斐 フォアボール
1 山田 走者一掃のタイムリーツーベースヒット
日本5ー2韓国
2 坂本 ショートフライ
▽9回表 栗林が無失点に抑え試合終了
日本はピッチャーを4人目の栗林良吏(広島)に交代。その栗林が先頭バッターを塁に出しましたが、無失点に抑えて試合終了。日本が韓国に勝って決勝進出を決め、銀メダル以上が確定しました。

7 オ・ジファン フォアボール
日本バッテリーのミスで二塁に進塁
8 ホ・ギョンミン サードゴロ
9 代打 パク・コンウ 空振り三振
1 パク・ヘミン セカンドゴロ

日本の先発メンバー【後攻】

1【二】山田哲人(ヤクルト)
2【遊】坂本勇人(巨人)
3【指】吉田正尚(オリックス)
4【右】鈴木誠也(広島)
5【一】浅村栄斗(楽天)
6【中】柳田悠岐(ソフトバンク)
7【左】近藤健介(日本ハム)
8【三】村上宗隆(ヤクルト)
9【捕】甲斐拓也(ソフトバンク)
先発投手 山本由伸(オリックス)

韓国の先発メンバー【先攻】

1【中】パク・ヘミン
2【指】カン・ベッコ
3【右】イ・ジョンフ
4【捕】ヤン・ウィジ
5【左】キム・ヒョンス
6【一】オ・ジェイル
7【遊】オ・ジファン
8【三】ホ・ギョンミン
9【二】ファン・ジェギュン
先発投手 コ・ヨンピョ

東京オリンピック 野球のルール

▽指名打者制
▽投球数制限なし
▽予告先発あり
▽延長10回以降タイブレーク(ノーアウト一塁二塁から)
▽リプレー検証は1回まで。判定が覆った場合は、再度、要求できる。延長に入れば新たに1回権利が与えられる。
▽試合時間短縮のためのルール・ランナーがいない場合のピッチャーの投球間隔は20秒以内・監督や投手コーチがタイムを取ってマウンドに行く場合は30秒以内・ピッチャーの交代とイニング間の攻守交代は90秒以内。
ルールに違反した場合は1回目は警告、2回目以降は相手チームのバッターにボールカウント1つ追加。
▽コールドゲーム5回以降に15点差7回以降に10点差(決勝と3位決定戦では適用なし)

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