五輪 スポーツクライミング男子複合予選 楢崎智亜 2位で決勝へ

東京オリンピックの新競技、スポーツクライミング男子複合の予選が行われ、楢崎智亜選手が2位で決勝に進みました。

スポーツクライミングの男子複合は、ほぼ垂直な高さ15メートルの壁で登った速さを競う「スピード」と、高さ5メートルの壁に設けられたコースで登った数を競う「ボルダリング」、それに、高さ15メートルの壁で時間内にどこまで高く登れたかを競う「リード」の3つの種目の総合成績で争われます。

3日は東京 江東区の青海アーバンスポーツパークで20人が出場して予選が行われ、おととしの世界選手権を制した日本のエース、楢崎選手は最初の「スピード」で、直線的な登りを追求した「トモア スキップ」と呼ばれる登り方で5秒94と2位のタイムをマークしました。

続く得意の「ボルダリング」では4つのコースのうち2つを登り切り、こちらも2位に入りました。

最後のリードではうまくリズムに乗れず14位となりましたが、3種目の合計で2位となり、上位8人で争う5日の決勝に進みました。

一方、22歳の原田海選手は、「スピード」は7秒08のタイムで15位、得意の「ボルダリング」は12位と成績を伸ばせず、巻き返しを狙った最後の「リード」も17位で、3種目の合計は18位となり決勝には進めませんでした。

楢崎「金メダルを目指して頑張る」

楢崎智亜選手は「かなり緊張していたが、なんとか2位で予選を通過できてよかった。周りの選手はいつも以上に気合いが入っていて、予選から気が抜けないと思った」と振り返りました。

決勝に向けては「登るルートが全然よくなかったので、反省して次に生かしたい。金メダルを目指して頑張るので応援してほしい」と意気込んでいました。

原田「自分らしい登りが全然できなかった」

原田海選手は「今まででいちばん最悪だった」と話したあと、涙を流してしばらく質問に答えられませんでした。

そして「自分らしい登りが全然できなくて、悔しいというか、自分にあきれた。今後どうすればいいのかというビジョンが全く見えないので、落ち着いてから考えたい。良くも悪くも本当に忘れられない試合になった」と肩を落としていました。

楢崎「めちゃくちゃ緊張した」

大会後半、オリンピックの舞台でデビューを果たした新競技のスポーツクライミング。

「めちゃくちゃ緊張した」という楢崎選手は、その理由について「5年間待ってやっときた機会。今までやってきたことを出したいし、できなかったらどうしよう、というプレッシャーもあった」と率直な気持ちを明かしました。

また、予選の3種目めのリードは、ルートの中盤でホールドを右手でつかみ損ねて落下し、20人中14位と振るいませんでした。

この理由については「大会直前に不安になって練習をし過ぎて、指の皮がなくなっていた。ホールドが持てなかった」と苦笑いしながら説明しました。

5日の決勝に向けやや不安が残りますが「とりあえず最善を尽くす。ワセリンを塗って手袋をして寝るなどしてがんばりたい」と話していました。