沖縄 過去最大規模のクラスター発生 インドで確認のデルタ株か

沖縄県うるま市の医療機関で入院患者と職員の合わせて140人が新型コロナウイルスに感染していることがわかり、沖縄県は、感染力が強い「デルタ株」による大規模なクラスターが発生した可能性があると発表しました。

沖縄県は7月下旬、うるま市の医療機関でクラスターが発生し、入院患者が129人、職員が11人の合わせて140人の感染が確認され、このうち入院患者4人が死亡したと発表しました。

県内では過去最大規模のクラスターだということです。

県によりますと7月中旬、感染力が強いインドで確認された変異ウイルス「デルタ株」に職員が感染し、それから10日ほどの間に感染が急速に広がったということです。

その後、この医療機関の一部の感染者も「デルタ株」に感染した疑いがあることから、県は「デルタ株」による大規模なクラスターが発生した可能性があるとしています。

ワクチンを2回接種した人の割合について、およそ200人いる職員では9割となっている一方、およそ270人いる入院患者では1割に満たないということで、保健所が、感染拡大の経緯を詳しく調べています。

感染症の専門家で県立中部病院の高山義浩医師は、NHKの取材に対し「デルタ株は感染が急速に拡大するので、ワクチンを打っていない患者が多い施設などでは十分な感染対策が必要だと思う」と話していました。