新型コロナ 12都府県の感染状況 5指標7項目(2日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうち、どのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」「療養者数」「PCR検査の陽性率」「新規感染者数」「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、緊急事態宣言が出されている東京都、沖縄県、2日から緊急事態宣言の対象となった関東の3県と大阪府の1都1府4県、まん延防止等重点措置が8月31日まで適用される1道1府3県と愛知県の、合わせて12都道府県のうち、11都道府県で最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が複数あります。

なお、病床関連の指標については、自治体の中には、すぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

医療ひっ迫 病床使用率

医療のひっ迫具合です。
病床使用率は、ステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▽東京都で50%
▽埼玉県で57%
▽千葉県で54%
▽神奈川県で56%
▽大阪府で39%
▽沖縄県で75%
▽北海道で24%
▽石川県で81%
▽京都府で59%
▽兵庫県で35%
▽福岡県で25%
▽愛知県で19%となっています。

医療ひっ迫 入院率

入院率は、ステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、
▽東京都で13%
▽埼玉県で適用外
▽千葉県で13%
▽神奈川県で適用外
▽大阪府で17%
▽沖縄県で19%
▽北海道で24%
▽石川県で適用外
▽京都府で25% ※「25.1%」を四捨五入
▽兵庫県で23%
▽福岡県で適用外
▽愛知県で適用外です。

【「適用外」について】
「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると、本来は入院する必要があるのに、入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。
▽療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。
▽新規陽性者数のうち、入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。
こうした自治体については、ステージの判断は行われません。

医療ひっ迫 重症者の病床使用率

重症者の病床使用率は、ステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▽東京都で72%
▽埼玉県で34%
▽千葉県で36%
▽神奈川県で44%
▽大阪府で18%
▽沖縄県で97%
▽北海道で3%
▽石川県で14%
▽京都府で24%
▽兵庫県で17%
▽福岡県で7%
▽愛知県で7%となっています。

療養者数

療養者数は、人口10万人当たり、ステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▽東京都で183人
▽埼玉県で119人
▽千葉県で84人
▽神奈川県で90人
▽大阪府で80人
▽沖縄県で195人
▽北海道で39人
▽石川県で73人
▽京都府で46人
▽兵庫県で33人
▽福岡県で58人
▽愛知県で25人でした。

検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▽東京都で19.8%
▽埼玉県で12.8%
▽千葉県で11.5%
▽神奈川県で16.6%
▽大阪府で6.3%
▽沖縄県で12.5%
▽北海道で6.9%
▽石川県で14.7%
▽京都府で11.7%
▽兵庫県で11.2%
▽福岡県で9.2%
▽愛知県で3.7%となっています。

新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者は、ステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▽東京都で162人
▽埼玉県で80人
▽千葉県で74人
▽神奈川県で97人
▽大阪府で65人
▽沖縄県で171人
▽北海道で31人
▽石川県で55人
▽京都府で42人
▽兵庫県で34人
▽福岡県で54人
▽愛知県で21人となっています。

感染経路不明者の割合

感染経路が不明な人の割合です。目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▽東京都で66%
▽埼玉県で56%
▽千葉県で70%
▽神奈川県で65%
▽大阪府で66%
▽沖縄県で56%
▽北海道で52%
▽石川県で51%
▽京都府で57%
▽兵庫県で61%
▽福岡県で62%
▽愛知県で54%となっています。