小池都知事「病床確保とともに自宅療養者の健康守る」

新型コロナウイルスの医療提供体制をめぐり、政府が重症患者などを除いて自宅療養を基本とするとした方針をまとめたことについて、東京都の小池知事は、病床を確保するとともに自宅療養者の健康を守るための態勢を整えていく考えを示しました。

新型コロナウイルスの医療提供体制をめぐり、政府は2日、入院は重症患者や重症化リスクの高い人に重点化し、それ以外の人は自宅療養を基本とするなどとした方針をまとめました。

これについて東京都の小池知事は都庁で記者団に対し、「都内では毎日、新規の陽性者が千人単位で出ている。政府の新しい方針に伴い、自宅などで療養する人に改善策を講じるということで、都の担当局に必要な対応をするよう指示している」と述べました。

そして「新型コロナウイルスの患者を積極的に受け入れているところでは、ほかの疾病の人たちへの対応を縮小せざるをえず、手術を先送りしなければならないといった声も届いている」と説明しました。

そのうえで、小池知事は「より効率的な病床の確保と健康を守るというこの2つを徹底してできるように、新たな方針に対応する形を確認していく」と述べ、態勢を整えていく考えを示しました。