オリンピック バレーボール男子 日本は準々決勝で敗れる

東京オリンピック、バレーボール男子の準々決勝で、日本は前回のリオデジャネイロ大会で金メダルを獲得したブラジルと対戦し、セットカウント0対3で敗れ、準決勝進出はなりませんでした。

東京オリンピック、バレーボール男子の準々決勝は東京・江東区の有明アリーナで行われ、日本は29年ぶりに予選リーグを突破して準々決勝に進出しました。

日本は前回のリオデジャネイロ大会で金メダルを獲得した世界ランキング1位のブラジルと対戦し、第1セット、高い打点からのスパイクに対応できず落としました。

第2セットでは序盤、キャプテンの石川祐希選手がスパイクを打つと見せかけてトスをあげ、西田有志選手がスパイクを決める連係プレーなどで流れを引き寄せて9対5とリードしました。

しかし中盤、ブラジルのブロックなどに阻まれ6連続得点で逆転され、22対25でこのセットを奪われました。

第3セット終盤では、石川選手が2本のサービスエースを決めるなど4連続得点で追い上げましたが、速攻などの多彩な攻撃に押し切られ、20対25で落としました。

日本はセットカウント0対3で敗れ、準決勝進出はなりませんでした。

石川「持ってるものはすべて出せた」

男子日本代表のキャプテン、石川祐希選手は「相手の力に圧倒されてしまったことが敗因だったと思う。僕たちのいいプレーも出せたが、それ以上に相手がいいプレーをしてきた。そうなったときにまだ力がないと改めて感じた」と試合を振り返りました。

キャプテンとして臨んだ東京大会について「僕たちが持ってるものはすべてこのコートで出すことができたと思う。次はさらに上を目指せるチームにしていかないといけないと思うので、この先、険しい道だと思うけど、一つ一つ乗り越えていきたい」と前を向いていました。

清水「日本の力を世界に示せた」

チーム最年長、34歳の清水邦広選手は「強い相手でストレート負けしたが、日本の力を世界に示せた。まだまだ日本は強くなると思う」と話しました。

そのうえで、「若い選手が力を発揮してくれ、成長してくれた。自分自身、長い間、たくさんの人の支えがあり、代表で戦ってこられたが、まだまだ現役を続け、燃え尽きるまでバレーボールを楽しみたい」と話しました。

高橋「悔しい結果だが 胸を張りたい」

チーム最年少、大学2年生の19歳、高橋藍選手は「悔しい結果になってしまったが、今まで先輩が築きあげてくれた日本代表のバレーボールにいかにフィットして入れるかと考えて参戦し、まず予選を突破するという日本の目標を達成できたことに胸を張りたいし、誇りに思いたい」と話しました。

そのうえで、「自分の力は本当に出し切れた。一発勝負なので、自分の力を出しきってどこまで戦えるか、いちばんはこの舞台を楽しもうと思って臨んだ大会だった」と振り返りました。

そして、2008年の北京大会に出場した清水邦広選手と先月に引退を表明した福澤達哉さんのベテラン勢の存在に触れ、「最年少として日本代表に入ったが、多くの先輩に指摘を受け、支えていただいたおかげでいま、こうして戦えている。このオリンピックで経験させてもらったことをむだにせず、今回足りなかったもの、伸ばしていかなければいけないものを振り返って次のオリンピックでベストパフォーマンスを出せるように、さらに強くなった自分を見せられるように、頑張りたい」と意気込んでいました。

西田「見たことない世界を一度は見るべき」

東京オリンピックのバレーボール男子、日本代表の西田有志選手は、来シーズンから世界最高峰、イタリアの1部リーグでプレーする予定となっていて、3日のブラジル戦のあと取材に応じ、「見たことがない世界を一度は見るべきだと思う」と意気込みを話しました。

イタリアの1部リーグの公式サイトによりますと、西田選手は来シーズンから「ビーボバレンティア」でプレーする予定で、日本代表のキャプテン、石川祐希選手も同じリーグの別のチームに所属しています。

21歳の西田選手は身長1メートル86センチで高い跳躍力を生かしたスパイクと最速120キロを超える攻撃的なサーブが持ち味で、東京オリンピックでは日本代表の主力として29年ぶりの準々決勝進出に貢献しました。

西田選手は3日の準々決勝で世界ランキング1位のブラジルに敗れたあと取材に応じ、「日本でプレーするだけで世界に通用することと通用しないことが明確になった。自分が見たことない世界を一度は見るべきだと思った。身長が1メートル80センチ台の日本の選手が海外でプレーするのは前例がないが、自分が先陣を切りたい」と海外でのプレーに向け意気込みを話しました。

中垣内監督「果敢に選手たちは挑戦した」

中垣内祐一監督は「果敢に選手たちは挑戦したと思うし、相手の攻撃にもよく耐えようとしてくれた。力の差があることは事実だが、簡単に諦めて一方的になっていた試合が、5年間強化したあとで見ると、触れることができなかったボールに触れるなど、選手たちもこの大会を通して自分たちの上達具合を感じたと思う」と選手たちをねぎらいました。

東京大会を振り返り「選手たちには感謝したい。『次のオリンピックではもっともっと、その上を目指せるんだよ』ということを分かってもらいたい」と話していました。