オリンピック 卓球 男子団体 日本が準決勝進出

東京オリンピック大会12日目の3日、卓球の男子団体の準々決勝で日本はスウェーデンに3対1で勝ち、準決勝に進みました。

3日、卓球の男子団体の準々決勝が行われ、世界ランキング3位の日本は5位のスウェーデンと対戦しました。

卓球の団体戦はダブルス1試合、シングルス4試合が行われ、先に3勝したチームが勝利となります。

第1試合のダブルスは、1回戦とメンバーを入れ替え、丹羽孝希選手と張本智和選手が出場しました。

第1ゲームは点の取り合いとなりましたが、張本選手が独特の回転をかけるレシーブ「チキータ」を要所で決めて11対8で奪い、第2ゲームも日本が取りました。

第3ゲームは相手の粘り強いラリーに苦しみ、8対11で落としましたが、第4ゲームは丹羽選手と張本選手の連係プレーがさえて11対9で競り勝ち、日本がゲームカウント3対1で勝ちました。

第2試合のシングルスには水谷隼選手が登場し、スウェーデンのエース、マティアス・ファルク選手の強烈なショットに苦しみ、ゲームカウント1対3で落としました。

第3試合のシングルスには張本選手が臨み、第1ゲームは6連続ポイントを奪われて10対12で落としましたが、徐々にペースをつかんだ張本選手が、その後、3ゲームを連取し、第3試合は日本が取りました。

第4試合のシングルスは丹羽選手で、第2試合で水谷選手が敗れたファルク選手に対し苦手なフォアサイドを攻める戦略を徹底して、3ゲームを連取しました。

日本は3対1でスウェーデンに勝ち、準決勝に進みました。

日本は4日にドイツと対戦します。

水谷 準決勝「貢献できるよう頑張りたい」

第2試合のシングルスに出場した水谷隼選手は「きょう僕は負けてしまったが、それでも勝つのが今の日本の力なので、あしたは自分も貢献できるように頑張りたいです」と話していました。

そして「あしたは、いよいよ準決勝で、銀メダルを獲得した前回のリオデジャネイロ大会を思い出して戦いたいです」と抱負を述べていました。

丹羽「絶対勝つという気持ちで挑んだ」

ダブルスとシングルスで2勝した丹羽孝希選手は「1試合目のダブルスが重要だと思っていたので、相手もいいプレーでしたが競り勝つことができてよかった」と振り返りました。

4試合目のシングルスに勝って、準決勝進出を決めたことについては「2対1で回ってきて、自分が勝てばチームが勝てる状態なので絶対勝つんだという気持ちで挑みました」と話していました。

張本「2試合取る気持ちで頑張った」

1試合目のダブルスと3試合目のシングルスで2勝した張本智和選手は「3試合目は団体戦の中で非常に重要な役割なので、何対何でもいいので勝とうという気持ちで挑みました」と振り返りました。

また、ダブルスに出場したことについては「今の自分の状態やチームのことを考えたら、それがいちばんベストなので、シングルスと合わせて2試合取るという気持ちで頑張りました」と話していました。

丹羽が2勝の活躍でベスト4

卓球、男子団体で2大会連続のベスト4進出を決めた日本。

丹羽孝希選手がダブルスと、相手のエースと対戦したシングルスの合わせて2勝をあげる活躍を見せて、チームの勝利に大きく貢献しました。

スウェーデンとの準々決勝。日本の1試合目のダブルスは、2日出場した水谷隼選手と丹羽選手の左利きどうしのペアではなく、丹羽選手と張本智和選手のペアでした。

倉嶋洋介監督は「左・左のペアで勝てるかどうか微妙だったのと、水谷の調子も上がってきている」として、ダブルスには、ラリーになった時にスムーズに動くことができる左利きの丹羽選手と右利きの張本選手のペア、シングルス2試合に出場するエースポジションには水谷選手を起用しました。

丹羽選手と張本選手のペアは、サーブとレシーブで主導権を握って有利に試合を進め、ラリーでもポイントするなど、ゲームカウント3対1で勝利し、監督の期待に応えました。

その後、互いにシングルス1試合ずつを取って迎えた第4試合のシングルスに出場したのは丹羽選手。

丹羽選手は銀メダルを獲得した前回のリオデジャネイロ大会の団体では、ダブルスでは勝利をあげてチームに貢献しましたが、シングルスでの勝利はありませんでした。

前回もチームメートとしてともに戦った水谷選手は「リオデジャネイロでは彼の勝利が見られなかったので、きょうのこの大事な場面では必ず勝ってくれると信じていた」とベンチから声援を送りました。

相手は第2試合のシングルスで水谷選手に勝ったスウェーデンのエース、マティアス・ファルク選手。世界ランキングも丹羽選手の17位に対して、ファルク選手は9位と格上の相手でした。

第1ゲームは9対10と先にゲームポイントを奪われましたが、丹羽選手は落ち着いていました。

第2試合で戦った水谷選手からの「ファルク選手のフォアハンドの調子がよくない」というアドバイスをもとに、持ち味の巧みな攻撃でフォアハンドをねらってミスを誘い、3連続ポイントを奪って逆転でこのゲームを取りました。

これで流れに乗った丹羽選手。このあとのゲームでもファルク選手のフォアハンドをねらう攻撃がはまって、ゲームカウント3対0のストレート勝ちを収め、日本を勝利に導きました。

倉嶋監督は「緊張する場面だったが、相手がやりづらい攻撃を徹底してやってくれた。それが勝利につながった」とたたえ、丹羽選手も「世界ランキング1桁の選手に勝つことができてすごく自信になった」とメダルがかかる準決勝に向けて手応えを口にしました。

エースの張本選手と混合ダブルスで金メダルを獲得して勢いに乗る水谷選手に丹羽選手も加わり、日本男子が2大会連続のメダル獲得へ前進しました。