農林水産物など輸出 上半期過去最高 農相「さらなる拡大を」

ことし1月から6月までの農林水産物と食品の輸出額が5700億円を超え、上半期として過去最高になったことについて、野上農林水産大臣は「好調に推移している」と述べたうえで、輸出のさらなる拡大に向け、政府一丸となって取り組む考えを示しました。

農林水産省は、ことし1月から6月までの、ネット通販などを含む農林水産物と食品の輸出額が5773億円となり、上半期の輸出額としては過去最高になったことを正式に発表しました。

これは、
▽新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が続くなかでも中国やアメリカの経済活動が戻りつつあることや、
▽外食を控える動きが各国で続くなか、家庭向けの食品の輸出に力を入れる事業者が増えたことが、主な要因です。

これについて、野上農林水産大臣は、3日の閣議のあとオンラインで行った記者会見で「上半期で初めて5000億円を超え、月ごとの輸出額も、12か月連続で前の年を上回っている。好調に推移している」と述べ、評価しました。

そのうえで、野上大臣は「政府一丸となってさまざまな施策を推進し、さらなる輸出の拡大を図っていきたい」と述べ、政府が掲げる、農林水産物などの年間の輸出額を2025年に2兆円とする目標の達成に向けて、輸出に取り組む産地の支援などに取り組む考えを示しました。