米CDC 新規感染者数“去年夏のピーク時水準に”ワクチン接種を

アメリカのCDC=疾病対策センターは、新規感染者数の7日間平均が前の週より40%余り増え、去年夏のピーク時の水準に達したことを明らかにするとともに、ワクチン接種率の低い地域で感染が拡大しているとして、改めて接種を呼びかけました。

CDCによりますと、アメリカでは7月30日の時点で、1日の新規感染者数の7日間平均が7万2000人を超えて前の週より44%増え、去年夏のピーク時の水準に達したということです。

急速な増加の理由についてCDCは、変異ウイルスの「デルタ株」の感染力が強いことを強調し、引き続き南部などワクチン接種率の低い地域で感染が拡大していると指摘しています。

CDCのワレンスキー所長は、会見で「ワクチンを接種することで重症化を防ぎ、自分自身や地域を守ることができる」と述べ、改めて接種を呼びかけました。

一方、会見に同席した政府の新型コロナウイルス対応チームの高官は、この数週間で新たにワクチンを接種した人の数が増加傾向に転じ、8月2日には18歳以上で少なくとも1回の接種を受けた人の割合が70%に達したことを明らかにしました。

バイデン大統領は当初、7月4日の独立記念日までにこの割合を達成するという目標を掲げていましたが、1か月ほど遅れたことになります。