入国後 待機中の誓約違反 3人の氏名初公表 厚労省

厚生労働省は、新型コロナウイルスの水際対策として、入国後は自宅などで待機して位置情報などを報告するよう求めていますが、誓約に違反して応じなかった3人の氏名を初めて公表しました。

厚生労働省は入国するすべての人に対し、入国後14日間が経過するまで自宅や宿泊施設で待機してもらったうえで、スマートフォンのアプリで毎日、位置情報や体調を報告するよう要請し、誓約書の提出も求めています。

一方で、誓約に違反して入国後の報告に応じない人が後を絶たず、厚生労働省は2日夜、悪質と判断した20代から30代の3人について初めて氏名などをホームページで公表しました。

3人は7月21日に韓国やハワイから到着し、空港の検査では陰性でしたが、その後、一度も位置情報などを報告せず、ビデオ通話にも応答しなかったということです。

3人とは今も連絡が取れていないということで、厚生労働省は、故意に連絡を絶っているとみて氏名の公表に踏み切るとともに、今後も悪質と見なした違反があれば公表する方針です。

入国後の待機をめぐっては、スマートフォンのアプリの設定などが原因で一時、入国者の一部と連絡が取れない問題が起きていましたが、すでに解消しているということです。