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オリンピック観戦はバーチャルオフィスで 8時間までは業務時間
東京オリンピックの自宅での観戦が求められる中、インターネット上の仮想の職場に社員が集まって同時に競技を楽しむ、新しい観戦のスタイルを進める企業も出てきています。
大阪に本社があるIT企業では、ふだん仕事で使っているインターネット上の仮想の職場、「バーチャルオフィス」に、オリンピックの観戦を楽しめるライブビューイングのエリアを作りました。
2日は、出張で東京に来ているこの企業の代表 川端光義さんが、大阪の自宅で在宅勤務をしている社員とリモートでつながり、卓球 男子団体の試合を観戦しました。
テレビで試合の中継が始まると、川端さんが、観戦できる人は一緒に応援しないかとほかの社員を誘い、これに応じた4人の社員がライブビューイングのエリアに集まってきました。
そして、パソコンの画面上に自分の顔を表示して応援し、日本選手のスマッシュが決まると歓声をあげたり「今のプレーはよかったね」と感想を言い合ったりしながら観戦を楽しんでいました。
この会社では、新型コロナウイルスの影響で去年2月から社員全員がリモートワークを行っていて、オリンピックを社員どうしがつながる機会にしたいと考えています。
大会期間中は、社員がお互いに呼びかけながら好きな試合を観戦でき、最大で8時間まで業務時間として認めるということです。
観戦した社員は「みんなで一緒に出かけて観戦している気分になれる。孤独を感じなくていいし、相手のことをよく知ることができてうれしい」と話していました。
企業の代表の川端さんは「ライブビューイングで職種を超えてコミュニケーションが活性化していて、非常に盛り上がっている。長い目でみて生産性の向上にもつながるのではないか」と話していました。