東京都 新型コロナ 2195人感染確認 月曜日としては過去最多

東京都内では2日、月曜日としては初めて2000人を超える2195人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。また、都の基準で集計した2日時点の重症の患者は114人で、ことし2月以来、110人を超えました。
都の担当者は「感染が相当広がっていて、いつ減少に転じるのか終わりが見えない」と話しています。

東京都は、2日都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて2195人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前より766人増え、月曜日としては初めて2000人を超えてこれまでで最も多くなりました。

2日までの7日間平均は3214.4人で、前の週の206.9%となり、これまでにないスピードで感染の急激な拡大が進んでいます。

都の担当者は「感染が相当広がっていて、いつ減少に転じるのか終わりが見えない。人流を抑えるために外出自粛や在宅勤務を引き続きお願いしたい」と話しています。

2日の2195人の年代別は、
▼10歳未満が92人、
▼10代が166人、
▼20代が773人、
▼30代が520人、
▼40代が336人、
▼50代が220人、
▼60代が52人、
▼70代が24人、
▼80代が11人、
▼90代が1人です。

感染経路がわかっている795人の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く468人、
▽「職場内」が136人、
▽「施設内」が48人、
▽「会食」が43人などとなっています。

このうち、「施設内」では、1つの保育園で3歳から5歳の園児合わせて23人の感染が確認されたケースがあるということです。

東京オリンピック関連では、
▼外国人が▽競技関係者3人、▽メディア1人、
▼日本人が▽委託業者2人の、合わせて6人の感染が確認されました。

これで都内で感染が確認されたのは、22万3221人となりました。

一方、2日時点で入院している人は1日より65人増えて3231人で、「現在確保している病床に占める割合」は54.1%です。

都の基準で集計した2日時点の重症の患者は1日より13人増えて114人です。
重症患者用の病床の29.1%を使用しています。
110人を超えるのはことし2月7日以来です。
40代と50代を合わせると70人で全体の61%余りを占めています。

都の担当者は「重症化するリスクが高い高齢者の感染が減っても、感染者がこれだけいると重症者がさらに増えるおそれがある」としています。

そして、自宅で療養している人は、2日時点で1日より1143人増えて1万2161人で、4日連続で過去最多を更新しました。

また2日、都内で死亡が確認された人はいませんでした。

インドで確認「変異ウイルス」900人 陽性率73.2% 過去最多

東京都は2日、都内で新たに900人がインドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していることを確認したと発表しました。陽性と確認された割合は73.2%となり、1日の発表としてはこれまでで最も高くなりました。

2日の900人のうち感染経路がわかっているのは235人で、
▼家庭内が148人、
▼職場内が27人、
▼会食が22人、
▼施設内が7人などとなっています。

このうち、施設内の7人は、同じ老人ホームに入所する80代と90代の女性で、ほかに感染した人がいないかどうか調査しているということです。

これでこの変異ウイルスへの感染が確認されたのは、都内で7749人になりました。

小池知事「40代と50代 できるだけ早くワクチン接種を」

東京都の基準で集計した2日時点の重症の患者が1日より13人増えて114人だったことについて、小池知事は都庁で記者団に対し、「重症者は、感染者の増加から遅れて出てくると言われている。40代と50代が重症者の多くを占めていて、共通しているのが、糖尿病や高血圧、ぜんそくや肥満といった症状をもともと抱えていることだ。また、ほとんどがワクチンを接種していない人だ」述べました。

そのうえで、「40代と50代で、まだ接種を受けていない方々には、ワクチン接種をできるだけ早くお願いしたい」と呼びかけました。
また、2日から、緊急事態宣言の対象地域に神奈川・埼玉・千葉の3県が加わったことについて、小池知事は、「1都3県で緊急事態宣言という形でベースが共通になった。ぜひ都や県の境を越えるような移動を避けていただき、また、基本的にとても強いウイルスであるという認識のもとで基本的な感染防止対策を家族そろって講じていただきたい」と述べました。

さらに、事業者に対しては、「テレワークの徹底に加えて、仕事場でのマスクの着用なども徹底してお願い申し上げる」と呼びかけました。