オリンピック ゴルフ男子 代表の誇り メダルの名誉かけた戦い

東京オリンピックのゴルフは、女子に先立って4日間にわたった男子の競技が終わりました。新型コロナウイルスの不安もある中、東京オリンピックに集結した選手たちは、それぞれの国や地域の代表という誇りと、メダル獲得という名誉のため最後まで力のかぎり戦い抜きました。

前回のリオデジャネイロ大会で112年ぶりにオリンピックの競技に復帰したゴルフ。4日間にわたる男子選手たちの熱い戦いが幕を閉じました。

ことしの海外メジャー「マスターズ・トーナメント」を制し、母国開催のオリンピックで金メダル獲得が期待されていた松山英樹選手。金メダルが狙える2位から出た最終日では一時、首位に1打差に迫る健闘を見せたものの、勝負どころでパットが決まらず、銅メダルを争うプレーオフにも敗れて4位という結果でした。

母国での開催 大きな重圧か

終了後のインタビューで印象に残ったシーンがあります。

「応援してくれた人のためにも期待に応えたかった」と、周囲への感謝を語ったとき、松山選手の声が一瞬上ずり感情が高ぶったように見えました。

練習ラウンドから何度も取材する機会があり、どんな質問をしても表情を変えなかった松山選手が初めて本当の感情を表に出した瞬間でした。

大舞台での戦いに慣れている松山選手にとっても初めてのオリンピックという舞台、そして母国での開催というこの4日間は大きな重圧との戦いでもあったように感じました。

マキロイ アイルランドのユニフォームで出場

そして、その思いは海外選手も一緒です。
海外メジャーで4勝を挙げているトップ選手の1人で、北アイルランド出身のローリー・マキロイ選手は初めてのオリンピックにイギリスではなくアイルランド代表として出場しました。
アイルランドのユニフォームを着たマキロイ選手は日本の炎天下という過酷な環境の中で、「サイズが合わない」と最後まで帽子をかぶらず、笑顔でプレーを続ける姿が印象的でした。

マキロイ選手は「昔から僕はアイルランドのために戦ってきた。ゴルフはアイルランドの島全体を代表するスポーツでその代表になることが最も大事だと思った」とアイルランド代表としての誇りを語りました。

アメリカ シャフリー「お金のためでなくメダルのため」

そして、最終日の大混戦を抜け出して金メダルを獲得したアメリカのザンダー・シャフリー選手は終了後の記者会見でオリンピックのメダルの価値について語りました。

「僕はお金のためではなくメダルのためにプレーし、自分のパフォーマンスを発揮することができた。大会に出場した選手それぞれが自分の国に誇りを持っている。オリンピックはいろいろな文化が混じり合う国際的な戦いなんだ。金メダルは本当に特別だよ」

代表という誇り メダル獲得の名誉をかけた戦い

プロスポーツでもあるゴルフには海外メジャーなど、オリンピック以外にも選手たちが目標とするビッグタイトルがあり、中には高額の賞金がかかるツアーを優先し、オリンピックには出場しないという選手もいます。

そして、直前のコロナ感染によって複数のトップ選手が来日できないという予期せぬ事態も起きました。

それでも東京オリンピックに集結した選手たちは、それぞれの国や地域の代表という誇りとメダル獲得という名誉のため、最後まで力のかぎり戦い抜きました。

日本中、そして世界中がその戦いに注目する舞台で、すばらしいプレーを見せてくれた選手たち。オリンピックにゴルフという競技が戻ってきたことの価値を改めて感じる4日間でした。