オリンピック 組織委 選手含む6人のID剥奪 プレーブック違反で

東京オリンピックの大会組織委員会はこれまでに選手を含む大会の関係者6人に対して、新型コロナウイルスの感染対策をまとめた「プレーブック」に違反したとして、大会参加に必要なIDカードを剥奪したことを明らかにしました。

東京オリンピックに参加するすべての関係者に向けては、感染対策をまとめた「プレーブック」で、選手の行動範囲は宿泊場所や試合会場などに限ることや、食事は密を避けてなるべく1人でとるといった指針が定められています。

組織委員会は1日の記者会見で、これまでに選手を含む大会の関係者6人に対して、プレーブックに違反したとして大会参加に必要なIDカードを剥奪したことを明らかにしました。

このうち2人は、選手村から無断で外出した、柔道男子でいずれも銀メダルを獲得したジョージアの選手で、あとの4人は、コカインを使用したとして逮捕されたアメリカとイギリスの大会関係者です。

このほか、IDカードの一時停止処分が8人、厳重注意が10人、厳重注意のうえで誓約書の提出を求めたケースが4人だということです。

組織委員会の武藤事務総長は「大変残念な事案だ。大会の成功にはすべての参加者にルールを順守してもらうことが不可欠で、引き続き理解と協力を求めたい」と話していました。

大会管轄下の検査85人の感染確認

IOC=国際オリンピック委員会と大会組織委員会によりますと、東京オリンピックのために海外から来日した選手や関係者は先月1日から31日までで、およそ4万1000人に上ります。

このうち、空港の検査で陽性が判明した人は35人で、陽性率は0.09パーセントとなっています。

また、選手村や競技会場など大会の管轄下で行った41万3700件の検査では85人の感染が確認され、陽性率は0.02パーセントとなっています。

このほか、日本在住の委託業者やボランティアなどの中には自主的に検査を受けて感染が確認された人もいて、組織委員会ではこうした人たちを含めて毎日、まとめて発表しています。

1日の会見で組織委員会の武藤事務総長は「日本在住の関係者の感染事例が多いのを懸念している。すべての関係者について健康管理、行動管理が必要だということを共有している。これまでのところ、想定内のレベルで事案対処に当たることができたと考えている」と述べました。

選手村滞在の関係者 敷地内の公園でグループで飲酒

大会組織委員会は1日の会見で、7月30日夜に選手村に滞在する関係者が村の敷地内にある公園でグループで飲酒などをしていたことを明らかにしました。

組織委員会は当時の状況を詳しく調べていて、武藤事務総長は、これまでどおり、適切に対処していく方針を示しました。