送迎バス5歳園児死亡 警察が保育園捜索 業務上過失致死の疑い

福岡県中間市の保育園で、送迎バスの車内に取り残された5歳の園児が熱中症で死亡した問題で、警察は安全管理が不十分だったとみて、業務上過失致死の疑いで保育園に捜索に入りました。

福岡県中間市の「双葉保育園」には1日午前10時すぎ、福岡県警の捜査員が捜索に入りました。

この保育園に通う倉掛冬生くん(5)が7月29日、登園の際に使われた送迎バスに、およそ9時間にわたり取り残され熱中症で死亡しました。

これまでの警察の調べや保育園側の説明によりますと、バスは40代の園長が運転し、ほかに同乗する職員はいませんでした。

また保育園の駐車場では、園長と職員が2人で園児たちを降ろしましたが、冬生くんが座っていた後部座席まで確認しなかったということです。

さらに、その後、冬生くんがクラスにいなかったことについて保育園内で情報が共有されず、欠席かどうかを確認するための保護者への連絡もしていなかったということです。

保育園は「確認や連携が取れていなかった」などと説明していて、代理人の弁護士は取材に対し「体制をしっかりとれば防げたと思う」としています。

警察は1日の捜索で職員らの勤務状況に関する資料や事故を防止するためのマニュアルなどを押収し、安全管理が不十分だったとみて、業務上過失致死の疑いで捜査を進めています。

保育園に多くの人 冬生くんの死を悼む

倉掛冬生くんが通っていた保育園には、多くの人が訪れ、花や飲み物を供えて冬生くんの死を悼みました。

このうち福岡県内の保育園で送迎バスの運転手をしているという60代の男性は「自分が働く保育園では運転手のほか先生が1人ついて送迎しています。やるべき事をやっていれば今回のようなことは起こりえないと思います。残念でなりません」と話していました。

冬生くんの告別式行われる

亡くなった倉掛冬生くんの告別式が1日午後、保育園がある福岡県中間市に隣接する北九州市で行われました。

参列した人たちは手を合わせて別れを惜しみ、冬生くんを乗せた車を見送っていました。