北海道 札幌市内の飲食店は午後8時まで 営業短縮など要請へ

まん延防止等重点措置の適用に伴い、北海道は、31日の対策本部会議で、8月2日から31日まで、札幌市を重点措置の対象地域とし、市内の飲食店などに営業を午後8時までに短縮し、酒の提供は行わないよう要請することなどを決めました。

北海道は、31日午後開いた対策本部会議で、まん延防止等重点措置の適用に伴う対策を決定しました。8月2日から31日までの期間、札幌市を重点措置の対象地域とし、通院や食料の買い出しなどを除いて不要不急の外出や移動を控えるよう要請します。

市内の飲食店などには、営業は午後9時までとしている今の時短要請を、午後8時までにさらに1時間前倒ししたうえで、酒の提供は行わないよう要請します。飲食店ではカラオケも利用しないよう要請します。

イベントは上限を5000人とし、無観客を除いて午後9時までの開催などを要請するほか、学校では、運動会や修学旅行など学校行事の中止や延期、縮小などを要請します。公立の施設は原則、休館とします。

一方、札幌市以外の市町村では、感染のリスクを避けられない場合、不要不急の外出や移動を控え、札幌市との不要不急の行き来は控えることなどを要請するとともに、全道で、不要不急の都道府県間の移動を極力、控えるよう要請します。

鈴木知事「札幌市と連携 全力尽くす」

鈴木知事は、対策本部会議で「道内でも今後、過去最大の感染者数となる可能性があり、警戒レベルを最大限に上げて感染者の急増を回避していかなければならない。札幌市で、緊急事態宣言レベルとなる、道の警戒ステージ『5』相当に移行し、緊急事態宣言と同様の強い措置を講じて、市内の感染拡大、そして、全道での爆発的な感染拡大を防ぐため、札幌市と連携し、全力を尽くしていく」と述べました。

また、鈴木知事は「不要不急の帰省や旅行など北海道への移動は極力、控えてほしい。どうしても移動が避けられない場合は感染防止対策を徹底するとともに出発前にPCR検査を受けるなど、体調管理の徹底を強く働きかけていきたい」と述べました。

鈴木知事が会見「経験ない速さで拡大」

鈴木知事は対策本部会議のあとの記者会見で「全国的に、これまでに経験したことのない速さで感染者数が増加しており、北海道でも、これまでの感染の波を上回るスピードで増えている。札幌市の感染者数は、緊急事態宣言の目安を超える水準が続いており、このままでは、過去最大の波となる可能性がある」と指摘しました。

そのうえで「この危機を何としても乗り越えていかなければならない重要な局面にあることを理解してもらいたい。感染拡大が、なお見られる場合にはさらなる対策を検討するなど、機動的に対応していく」と述べました。