ワクチン1740回分を廃棄 冷蔵庫が故障 秋田 男鹿

秋田県男鹿市は、新型コロナウイルスのワクチンを保管していた冷蔵庫が故障し、適切に保管できなかったとして1740回分を廃棄したことを明らかにし、陳謝しました。

男鹿市によりますと、30日午後9時ごろ、集団接種会場の男鹿市民文化会館で、新型コロナウイルスのワクチンを保管していた冷蔵庫の中の温度が20度になっていたのに職員が気付いたということです。

市はワクチンを適切に保管できなかったとして、1740回分を廃棄しました。

市によりますと、冷蔵庫は29年前の平成4年製の市販のもので、少なくとも先週土日の接種までは正常に動いていたものの、30日午後3時に届いたワクチンを職員が冷蔵庫に入れたとき、中の温度が若干、高く感じられたということです。

廃棄したワクチンは31日と1日の集団接種で使用する予定でしたが、男鹿市は、すでに届いていた来週の分を前倒しすることで予定どおり実施しているということです。

ただ今回の廃棄で9月上旬にはワクチンの在庫がなくなるため、9月以降の新規の予約は当面見合わせるということです。

男鹿市の佐藤博副市長は「全国的にワクチンが不足し、国からの供給量も十分ではないなか、貴重なワクチンを廃棄することになり、深くおわびします。今後このようなことがないようワクチン管理の徹底を図っていきたい」と陳謝しました。