観光目的で選手村を無断外出 関係者から初のID剥奪 組織委

東京オリンピックの柔道男子で、いずれも銀メダルを獲得したジョージアの選手2人が都内の選手村から観光目的で無断で外出したとして、大会参加に必要なIDカードを剥奪されたことが大会関係者への取材でわかりました。IDカードを剥奪される処分は今大会では初めてです。

大会参加に必要なIDカードを剥奪されたのは、柔道男子でいずれも銀メダルを獲得したジョージアの選手2人です。

大会関係者によりますと、2人は試合に出場したあと、都内の選手村から無断で外出し東京タワーを観光したということで、新型コロナウイルスの感染対策をまとめた「プレーブック」に違反したということです。

組織委員会は31日の会見で、この違反事例を公表していましたが、詳細については明らかにしていませんでした。

IDカードを剥奪される処分は今大会では初めてで、組織委員会は「選手村から観光目的で外出することはあってはならないので、適切な手続きをへて剥奪を決めた」としています。

一方、今月27日に都内の宿泊先のホテルでグループで飲酒や飲食をしていたヨーロッパのメディア関係者に対しては、IDカードの一時停止などの処分が出されたことも新たにわかりました。

組織委員会はこうしたプレーブックの違反事例に対しては、適正に対処していく方針です。