モスクでワクチン接種始まる 在住外国人向け 海老名 神奈川

新型コロナウイルスワクチンの外国人への接種を円滑に進めようと、神奈川県海老名市では市内にあるモスクで外国人向けの集団接種を31日から始めました。

海老名市では日本語でワクチン接種の予約をすることが難しい外国人への接種を進め、地域の感染収束を図ろうと、市内のモスクで外国人向けの集団接種を進めることにしています。

初日の31日、会場にはモスクを通じて予約した海老名市などに住む外国人54人が集まり、医師の問診を通訳できる人を介すなどして受けたうえ、接種に臨んでいました。

また、イスラム教徒に配慮し、女性がワクチンを接種する場所で肌を隠せるようにカーテンで仕切られたスペースも設けられました。

海老名市によりますと、外国人が集まる宗教施設でのワクチン接種は全国的にも珍しいということで、今後も毎週土曜日に接種を行うことにしています。

接種を受けたスリランカ出身の51歳の男性は「モスクでの接種は、わからないことがあっても同じ国の人に助けてもらえるので、ことばの心配がないです」と話していました。

海老名市の内野優市長は「市民に日本人も外国人もなく、同じ生活圏で暮らしている。ことばの壁がある人たちにも接種の機会を設けることで、接種率を向上させて、感染予防を図っていきたい」と話していました。