オリンピック【詳細】野球 日本が2連勝で準々決勝進出

野球、日本は予選リーグ第2戦でメキシコに7対4で勝って2連勝。グループAを1位で通過し、準々決勝進出を決めました。

日本は横浜スタジアムで行われた予選リーググループAの第2戦でメキシコと対戦しました。

試合は日本が1点を追う2回、9番・甲斐拓也選手のタイムリーヒットで同点とし、3回には内野ゴロの間に1点を勝ち越しました。

そして4回は1番・山田哲人選手が今大会チーム初ホームランとなるスリーラン、7回には2番・坂本勇人選手がソロホームランを打って突き放しました。

先発した森下暢仁投手は5回を2失点にまとめ、このあと、3人目の平良海馬投手が8回にホームランを打たれて2点を失いました。

それでも9回は栗林良吏投手が3者凡退に抑えて日本が7対4で勝ち予選リーグ2連勝。

グループAを1位で通過し準々決勝進出を決めました。

グループAは2位が1勝1敗のドミニカ共和国、3位が2敗のメキシコとなりました。

日本は2日の準々決勝で、31日夜行われるグループBのアメリカ対韓国の勝者と対戦します。

稲葉監督“森下がよく投げてくれた”

日本代表の稲葉篤紀監督は「先発の森下が先制点を取られたあと、しっかり抑えてくれた。この暑さの中、非常に強力なメキシコ打線によく投げてくれたと思う」と話しました。
そしてこの試合で出た2本のホームランについて「山田のスリーランはチームを勇気づけるホームランだったと思うし、坂本も1本出た。効率よく点が取れた」と振り返りました。
そのうえで今後の戦いに向けて「次の相手はまだわからないが、1つ1つ、われわれの野球をしっかりやっていく」と意気込んでいました。

山田“コンパクトに振りにいった”

4打点と活躍した山田哲人選手は4回に打ったスリーランホームランについて「なんとか追加点がほしいところだったので、結果を出そうとコンパクトに振りにいった。たまたま角度がついてホームランになってよかった」と振り返りました。
また盗塁を2つ決めたことについては「稲葉監督はスピードを重視しているので、その期待に応えるため、走れる場面ではどんどんこれからも走りたい」と話していました。
そのうえで今後の戦いに向けて「3連勝できるよう金メダル獲得に貢献できるよう頑張りたい」と変則的なトーナメントで行われている今回の大会で1回も負けることなく金メダルを目指す意気込みを示していました。

坂本“すごくいい雰囲気”

坂本勇人選手は3回の勝ち越し点につながったツーベースヒットについて「出塁が求められる場面でツーベースは最高の結果でよかった」と振り返りました。
このあと三塁からピッチャーゴロに間にヘッドスライディングでホームにかえったことについては「判断するのが難しい打球。挟まれるかどうかという場面でピッチャーがはじいたので、焦ってヘッドスライディングが出た」とはにかみながら話しました。
そして7回のソロホームランは「少し詰まったが、しっかり押し込めていた。次の1点が大事な場面で、いい1点になってよかった」と話しました。
そのうえで次の試合に向けて「1戦目、2戦目も勝てたのですごくいい雰囲気で次の試合も入れる。いい準備をして次に臨みたい。目の前の一戦一戦を大事にして頑張っていきたい」と意気込んでいました。

先発の森下“勝ててホッとしている”

先発して5回を2点にまとめた森下暢仁投手は「本当に勝ててホッとしている。初回、立ち上がりに力んでしまって失点してしまったので、なんとか最少失点でと思っていた。中盤以降は点も取ってもらったので、しっかりゼロで抑えていこうという気持ちで投げていた」と振り返りました。
また初めてのオリンピックの舞台で登板したことについて「誰もが経験できることではないのでこういう経験ができていることをうれしく思って頑張りたい」と話していました。

2人目で登板の伊藤“ガチガチだった”

6回から2人目で登板して2イニング無失点の伊藤大海投手は「もちろん緊張したし、暑さも感じないくらいガチガチだった」と率直な思いを口にしました。
そして「納得するボールはあまりなかったが、思い切っていけた。ランナーが出たときに投げ急いだし、緊張からか硬さがあったので、ここで登板できたのは次に向けていい経験になった」と振り返りました。
そのうえで先発した同学年の森下暢仁投手のあとに投げたことについて「きょうに限っては本当に投げたいという気持ちでブルペンで準備していた。若い力で引っ張っていくという気持ちでいきたい」と話していました。
また次の試合に向けては「1戦も落とせないので、1球でも多くチームの力になれるように自分らしく思い切って腕を振っていくだけだ」と意気込んでいました。

山田がチーム初HRで勢い

2試合続けて1番で起用された山田哲人選手が今大会チーム初ホームランで打線に勢いをもたらしました。

日本が2対1で迎えた4回。1アウトから8番・村上宗隆選手、9番・甲斐拓也選手が連続ヒットでチャンスを作ってまわってきた第3打席。「しっかり集中して打席に入れた」と2球目の高めのストレートを振り抜いて左中間へスリーランホームランを打ちました。これで試合の主導権を一気に引き寄せ、「ホームランという最高の結果を出せてよかった」と充実感をにじませました。

29歳の山田選手は所属するプロ野球・ヤクルトで昨シーズン、けがの影響もあって成績を大きく落としました。「野球選手としてこのまま続けていけばだめになるんじゃないか」と焦りのような感情が生まれ今シーズン志願してキャプテンに就任。もともとはキャプテンをやるような性格ではないと言いながらも、「自分が先頭に立ってやらなければいけない」とチームを引っ張る責任感を口にするようになりました。

そしてシーズン前半戦はリーグ3位のホームラン25本、リーグ2位の65打点と復調し、名実ともにチームを引っ張り、出場への強い思いを持っていた東京オリンピックのメンバーに選ばれました。

山田選手は金メダルへの期待を背負う戦いへ向けて「野球は日本のみんなが期待しているので重圧は感じる。その期待されている中で結果を出したい」と話したうえで「重圧から逃げようと思ってもその場にいたら緊張は絶対してしまう。そこは緊張感を味わいながら最大のパフォーマンスが出せればいい」と強い覚悟を示していました。追加点がほしい場面で会心のスイングで結果を出し日本の予選リーグ2連勝に貢献しました。

【試合詳細】

1回表 日本 二塁にランナー進むも無得点

1回表、日本は先頭の山田がフォアボールで塁に出たあと、盗塁を決めました。1アウト二塁としましたが、後続が倒れて、得点できませんでした。
1 山田 フォアボール
2 坂本 空振り三振 一塁ランナーの山田が盗塁
3 吉田 レフトフライ
4 鈴木 10球目を打ってライトフライ

1回ウラ メキシコ1点先制

日本は先発の森下が先頭にヒットを打たれるなどして1アウト二塁のピンチを招きました。元オリックスの3番・メネセスにタイムリーヒットを打たれ、1点を先制されました。
1 ロドリゲス ライト前ヒット 2球目のワイルドピッチで二塁に進む
2 エリザルデ レフトフライ
3 メネセス センター前ヒット
4 ゴンザレス ダブルプレー
日本0ー1メキシコ

2回表 日本 同点に追いつく

日本は2本のヒットで2アウト一塁二塁のチャンスを作り、甲斐のタイムリーヒットで追いつきました。
5 浅村 ライト前ヒット
6 柳田 空振り三振
7 菊池 レフト前ヒット
8 村上 空振り三振
9 甲斐 センター前ヒット
1 山田 レフトフライ
日本1ー1メキシコ

2回ウラ 日本 3者凡退で抑える

森下はこの試合初めての三振を奪うなど、3者凡退で抑えました。
5 エスピノーザ セカンドゴロ
6 ナバーロ 空振り三振
7 ジョーンズ ジュニア ショートゴロ

3回表 日本 1点勝ち越す

日本は先頭の坂本のツーベースヒットなどで1アウト一塁三塁のチャンス。浅村のピッチャーゴロで、三塁ランナーの坂本がホームにかえり、日本が勝ち越しました。
2 坂本 レフトへのツーベースヒット
3 吉田 サード送球エラー
4 鈴木 センターフライ 二塁ランナーの坂本が三塁に進塁
5 浅村 ピッチャーゴロ 三塁ランナーの坂本がかえる
6 柳田 ファーストゴロ
日本2ー1メキシコ

3回ウラ 日本 3者凡退で抑える

森下はこの試合2つ目の三振を奪うなど、2回に続いて3者凡退で抑えました。
8 ペーニャ 見逃し三振
9 ウィルソン ライトフライ
1 ロドリゲス サードゴロ

4回表 日本 山田のスリーランHRで追加点

日本は2本のヒットで1アウト一塁三塁のチャンス。山田が今大会チーム初ホームランとなるスリーランを打って追加点をあげました。
メキシコはピッチャーをアレドンドに交代。
7 菊池 セカンドゴロ
8 村上 センター前ヒット
9 甲斐 レフトへのヒット
1 山田 レフトスタンドへのスリーランホームラン
2 坂本 空振り三振
3 吉田 セカンドゴロ
日本5ー1メキシコ

山田“最高の結果を出せた”

山田哲人選手は「追加点が欲しい場面でしっかりと集中して打席に入れました。ホームランという最高の結果を出せてよかったです」とチームを通じてコメントしました。

4回ウラ 日本 1点失う

森下は2本のヒットでノーアウト一塁三塁のピンチを招きました。4番 ゴンザレスをダブルプレーに打ち取りましたが、その間に1点を失いました。
2 エリザルデ センター前ヒット
3 メネセス ライト前ヒット
4 ゴンザレス セカンドゴロダブルプレー
5 エスピノーザ セカンドゴロ
日本5ー2メキシコ

5回表 日本 無得点

日本は浅村がフォアボールで塁に出ましたが、3人目のピッチャーに後続が打ち取られ、無得点でした。
4 鈴木 ショートゴロ
5 浅村 フォアボール
メキシコはピッチャーを3人目のサンチェスに交代
6 柳田 空振り三振
7 菊池 ショートゴロ

5回ウラ メキシコに得点与えず

森下は元阪神のナバーロを2打席連続の空振り三振に抑えるなど、得点を与えませんでした。
6 ナバーロ 空振り三振
7 ジョーンズ ジュニア ピッチャー内野安打
8 ペーニャ セカンドフライ
9 ウィルソン サードゴロ

先発 森下“失点は次回への反省点”

5回2失点の先発・森下暢仁投手は「立ち上がりの失点と点を取ってもらったあとの失点は次回への反省点です。5イニングで降板したので、次の試合に向けてしっかり調整します」とチームを通じてコメントしました。

6回表 日本 3者凡退

日本はこの試合初めて3者凡退に抑えられました。メキシコはピッチャーを4人目のバルガスに交代。
8 村上 空振り三振
9 甲斐 サードゴロ
1 山田 ショートゴロ

6回ウラ 日本 伊藤が落ち着いたピッチング

日本は2人目の伊藤が落ち着いたピッチングで上位打線を3者凡退に抑えました。
日本はピッチャーを2人目の伊藤に交代。
1 ロドリゲス ショートゴロ
2 エリザルデ ファーストゴロ
3 メネセス サードゴロ

7回表 坂本のHRで追加点

日本は坂本がソロホームランを打って追加点をあげました。
メキシコはピッチャーを5人目のバヌエロスに交代。
2 坂本 レフトスタンドへのソロホームラン
3 吉田 センターフライ
4 鈴木 フォアボール
5 浅村 空振り三振
メキシコはピッチャーを6人目のアングアメアに交代。
一塁ランナーの鈴木が盗塁し、キャッチャーの送球ミスの間に三塁に進塁。
6番 柳田 セカンドゴロ
日本6ー2メキシコ

7回ウラ 日本 伊藤 2イニング無失点

伊藤が大リーグで通算317本のホームランを打っているゴンザレスから三振を奪うなど2つの三振を奪い、2イニング続けて無失点に抑えました。
4 ゴンザレス 空振り三振
5 エスピノーザ センター前ヒット
6 ナバーロ 見逃し三振
7 ジョーンズ ジュニア フォアボール
8 ペーニャ センターフライ

8回表 日本 山田タイムリー リード広げる

日本は甲斐がこの試合3本目のヒットとなるピッチャー内野安打で塁に出たあと、盗塁を決め、2アウト二塁のチャンス。山田がタイムリーヒットを打って、リードを5点に広げました。
7 菊池 セカンドフライ
8 村上 レフトフライ
9 甲斐 ピッチャー内野安打 一塁ランナーの甲斐が盗塁
1 山田 センター前ヒット 一塁ランナーの山田がこの試合2つ目の盗塁。
2 坂本 空振り三振
日本7-2メキシコ

8回ウラ メキシコにツーランHR打たれる

日本は3人目の平良が2アウト一塁から、元オリックスのメネセスにツーランホームランを打たれました。日本は3点リードで9回を迎えます。
日本はピッチャーを平良に交代。
9 代打 ゴーインス 空振り三振
1 ロドリゲス フォアボール
2 エリザルデ レフトフライ
3 メネセス レフトスタンドにツーランホームラン
4 ゴンザレス 空振り三振
日本7ー4メキシコ

9回表 日本 3者凡退

日本は中軸が3者凡退に抑えられました。
メキシコはピッチャーを7人目のペレスに交代。
3 吉田 ファーストゴロ
4 鈴木 センターフライ
メキシコはピッチャーを8人目のブスタマンテに交代
5 浅村 見逃し三振

9回ウラ 日本 栗林が3者凡退に抑える

日本は4人目の栗林が3者凡退に抑えて、予選リーグ2連勝。グループAを1位で通過し、準々決勝進出を決めました。
5 エスピノーザ ファーストゴロ
6 ナバーロ ショートゴロ
7 ジョーンズ ジュニア 空振り三振
日本7-4メキシコ

日本の先発メンバー(先攻)

1【指】山田哲人(ヤクルト)
2【遊】坂本勇人(巨人)
3【左】吉田正尚(オリックス)
4【右】鈴木誠也(広島)
5【一】浅村栄斗(楽天)
6【中】柳田悠岐(ソフトバンク)
7【二】菊池涼介(広島)
8【三】村上宗隆(ヤクルト)
9【捕】甲斐拓也(ソフトバンク)
先発投手 森下暢仁(広島)
打順は前のドミニカ共和国戦と同じです。

メキシコの先発メンバー(後攻)

1【三】アイザック・ロドリゲス
2【右】セバスチャン・エリザルデ
3【左】ジョーイ・メネセス
4【指】エイドリアン・ゴンザレス
5【遊】ダニエル・エスピノーザ
6【一】エフレン・ナバーロ
7【中】ジョナサン・ジョーンズ ジュニア
8【二】ラミーロ・ペーニャ
9【捕】アレクシス・ウィルソン
先発投手 ホアン・オラマス

東京オリンピック 野球のルール

▼指名打者制
▼投球数制限なし
▼予告先発あり
▼延長10回以降タイブレーク(ノーアウト一塁二塁から)
▼リプレー検証は1回まで。判定が覆った場合は再度、要求できる。延長に入れば新たに1回権利が与えられる。
▼試合時間短縮のためのルール・ランナーがいない場合のピッチャーの投球間隔は20秒以内・監督や投手コーチがタイムを取ってマウンドに行く場合は30秒以内・ピッチャーの交代とイニング間の攻守交代は90秒以内
ルールに違反した場合は1回目は警告、2回目以降は相手チームのバッターにボールカウント1つ追加
▼コールドゲーム 5回以降に15点差 7回以降に10点差(決勝と3位決定戦では適用なし)