オリンピック 初めてメダルを獲得した史上最も小さい国

今回の東京オリンピックでは、史上初めてのメダルを歴史に刻んだ国もあります。

ヨーロッパのサンマリノです。イタリアに囲まれた国土の面積は、青森県と秋田県にまたがる十和田湖と同じぐらいで、人口はおよそ3万4000人です。

この小さな国で初めてのオリンピックメダリストとなったのは、射撃の女子トラップに出場した33歳のアレッサンドラ・ペリッリ選手です。

射撃のトラップは、空中に放たれたクレーと呼ばれる標的を撃ち壊した数を競う種目です。

3回目のオリンピックとなったペリッリ選手は予選を2位で通過し、上位6人による29日の決勝では、最初の25個のクレーのうち19個を撃ち、3位につけました。

その後、5発ごとに最下位の選手をふるい落としていくルールで、ペリッリ選手は一時、4人中4位に後退しましたが、プレッシャーがかかった35個目のクレーを正確な射撃で撃ち壊し、逆にオーストラリアの選手が外したため、最後の3人に残りました。ペリッリ選手は40点中29点でこのまま3位で競技を終えると、観客席に笑顔を見せて右手でガッツポーズを作り、コーチと抱き合って喜びをあらわにしました。

そして表彰式では、首にかけた銅メダルを手に取ってじっくりと眺め、目に涙を浮かべていました。

サンマリノオリンピック委員会のホームページは「どうしてもメダルがほしかったので、4位では終われないと思った。若者たちにも、決して諦めてはならないと伝えたい」というペリッリ選手の談話を伝えています。

サンマリノは1960年のローマ大会からオリンピックに参加していて、オリンピックの公式インスタグラムは「メダルを獲得した史上最も小さい国となった」とその快挙を紹介しています。