福島第一原発 処理水放出 原子力規制委の初会合で指摘相次ぐ

福島第一原子力発電所から出るトリチウムなどを含む処理水の海への放出について原子力規制委員会が東京電力の計画を審査する初会合が開かれ、廃炉作業に人員などが割かれる中、放出前の処理水の分析に十分な体制がとれるのかなど、指摘が相次ぎました。

初会合では、トリチウムなどの放射性物質を含む処理水を国の基準を下回る濃度にしたうえで海に放出する計画について、東京電力が専門の部署を新たに設け、40人程度を配置することなどを説明しました。

これに対し、原子力規制庁の担当者からは、放出前の処理水の分析が重要となることを踏まえ「廃炉作業が進み、処理水以外にも分析のニーズが高まるなかで十分な体制がとれるのか」「廃炉作業全体として整合性がとれているか」など、指摘が相次ぎました。

東京電力は「福島第一原発全体をみる部署で、体制に必要な人員や資金などを手当てしていく」と答えていました。

政府はことし4月、処理水について国の基準を下回る濃度にしたうえで、2年後をめどに海に放出する方針を決めましたが、東京電力は、これまで処理水を放出するための具体的な設備について計画を示していません。