「一般診療に影響出かねない」 発熱患者など相談相次ぐ 東京

新型コロナウイルスの感染の急拡大で東京 千代田区のクリニックには発熱患者などの相談が相次ぎ、感染しているかどうか検査の対応にも追われていて、医師は「身近な一般診療にも影響が出かねない」と危惧しています。

東京 千代田区の「グローバルヘルスケアクリニック」は、感染症専門の医師1人で内科など一般の診療をしながら新型コロナの疑いがある発熱患者などの診察や検査にあたっています。

30日は診察開始とともに新型コロナの疑いがあるのではないかという患者からの相談が相次ぎました。

院長によりますと、先月は新型コロナの疑いで6人を検査し陽性の人はいませんでしたが、今月は検査した16人のうち半数の8人が陽性でした。

30日は60代の男性が発熱の症状などで訪れ、検査した結果感染が確認されていました。

医師は陽性者が出たことを知らせる届け出を作成し、基礎疾患があることなどから入院が必要かもしれないと保健所の担当者に伝えていました。

そのうえで、さらに感染が拡大するとクリニックで行っている一般の診療にまで影響が出かねないと危惧していました。

水野泰孝院長は「オリンピックやお盆などがありブレーキがかかる要素がみられない。感染拡大への対応で私たちの一般診療が制限され町の医療、地域医療が成り立たなくなる可能性もあり非常に危惧している。幅広い世代にワクチンが行き届くようにしてほしい」と話していました。