6月の国内ホテルや旅館などの宿泊者 コロナ拡大前の半数以下

6月、国内のホテルや旅館などに宿泊した人は延べ1960万人で、新型コロナウイルスの感染拡大前のおととしの6月と比べると半数以下にとどまっていて、観光業への深刻な影響が続いています。

観光庁によりますと、6月、国内のホテルや旅館などに宿泊した人は速報値で延べ1960万人でした。

去年の同じ月を24.2%上回った一方、延べ4580万人だった感染拡大前のおととし6月との比較では半数以下となっています。

中でも、外国人の旅行者はおととし6月を97.3%下回り、記録的な落ち込みが続いています。

また、全国の宿泊施設の客室稼働率は28.7%で、去年の同じ月をわずかに上回ったものの、おととしと比べると低い水準となっています。

今月は、東京に4回目となる緊急事態宣言が出されたほか、来月2日からは埼玉、千葉、神奈川、大阪の4府県が追加され、宿泊需要の回復が依然として見通せない状況です。

政府は、感染対策に取り組む宿泊事業者への支援を行う都道府県を財政面で補助するなど支援を続けることにしています。