ANA 4~6月決算 511億円の最終赤字

航空大手「ANAホールディングス」が発表したことし4月から6月までのグループ全体の決算は、新型コロナウイルスの影響から、最終的な損益が511億円の赤字になりました。この時期の最終赤字は2年連続ですが、その幅は半分に縮小しました。

発表によりますと「ANAホールディングス」のことし4月から6月までのグループ全体の決算は、最終的な損益が511億円の赤字になりました。

新型コロナウイルスの影響が長期化し、国際線、国内線ともに利用客の落ち込みが続いていることが主な要因です。

この時期の最終赤字は2年連続ですが、国際線の貨物の需要を取り込んだことや、コスト削減の効果が出たことから、赤字幅は半分に縮小しました。

そのうえで、今年度については、35億円の最終黒字を確保するというこれまでの業績予想を据え置きました。

オンライン会見を行った福澤一郎専務は「今後、緊急事態宣言の対象地域の拡大や期限の延長による影響が出てくるかもしれないが、現時点ではこの夏の予約に大きな減少は見られない。カギはワクチン接種であり、秋以降の状況をよく見ていきたい」と述べました。