東京都 新型コロナ 2人死亡 3300人感染確認 3日連続で3000人超

東京都内では30日、新たに3300人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、3日連続で3000人を超えました。
感染の急拡大とともに自宅で療養している人も増え続けていて、30日時点で9793人となりました。
1か月で10倍余りの急増です。

東京都は30日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて3300人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

29日の3865人に次いで過去2番目に多く、1日の感染確認が3000人を超えるのは3日連続です。

また、1週間前の金曜日より1941人増えました。

30日までの7日間平均は、2500人を超えて2501.4人で、前の週からの増加比は29日より、さらに上昇し180.5%となり、これまでにないスピードで感染が拡大しています。

都の担当者は「きょうも20代と30代で全体の6割に迫っている。家庭や職場に感染を広げないために改めて人流の抑制と基本的な感染防止対策に協力をお願いしたい」と話しています。

30日の3300人の年代別は
▽10歳未満が110人
▽10代が275人
▽20代が1208人
▽30代が725人
▽40代が515人
▽50代が324人
▽60代が83人
▽70代が30人
▽80代が23人
▽90代が7人です。

感染経路がわかっている1115人の内訳は、「家庭内」が最も多く651人、「職場内」が146人、「施設内」が62人、「会食」が53人などとなっています。

東京オリンピック関連では、外国人が選手2人と競技関係者1人、委託業者1人、メディアが1人、日本人が委託業者5人とボランティア1人の合わせて11人の感染が確認されました。

これで、都内で感染が確認されたのは、21万人を超えて、21万3910人となりました。

一方、30日時点で入院している人は29日より96人増えて3135人で、「現在確保している病床に占める割合」は52.5%です。

都の基準で集計した30日時点の重症の患者は29日より7人増えて88人で、重症患者用の病床の22.4%を使用しています。

さらに感染の急拡大とともに自宅で療養している人も増え続けています。

30日時点で9793人となり、これまでの最多だったことし1月18日の9442人を超えて最も多くなりました。

先月30日は954人で、この1か月で10倍余りの急増です。

また、都は感染が確認された80代の男性2人が死亡したことを明らかにしました。

これで都内で感染して死亡した人は2290人になりました。

「L452R」変異ウイルス感染 初の1000人超

東京都は30日、都内で新たに1367人がインドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日に発表される人数としては初めて1000人を超え、過去最多となりました。

陽性と確認された割合も68.7%となり、これまでで最も高くなりました。

30日の1367人のうち、感染経路がわかっているのは343人で、家庭内が193人、職場内が61人、会食が21人などとなっています。

これで、この変異ウイルスへの感染が確認されたのは、都内で6849人になりました。

小池知事「極めて切迫した状態だ」

東京都の小池知事は記者会見で、都内の感染確認が連日、過去最多を更新していることについて「極めて切迫した状態だ」という認識を示したうえで、隣接する3県に緊急事態宣言が出されることを踏まえ「都や県の境を越える移動を連携して慎むことで効果を出していきたい」と述べました。

この中で小池知事は、都内の感染確認が連日、過去最多を更新していることについて「極めて切迫した状態だ」と述べました。

そして「大きな要因の1つがデルタ株だ。専門家によれば感染力はこれまでより2倍近く強い」と述べました。

そのうえで「専門家からは繁華街の滞留人口を減少させる必要があるという指摘があった。医療提供体制は大変厳しいが、第3波と第4波では質が違うという指摘もあり、質の変化に迅速に対応していくことが必要だ」と述べました。

さらに小池知事は、隣接する3県に緊急事態宣言が出されることを踏まえ「都や県の境を越える移動を連携して慎むことで効果を出していきたい。基本的にはステイホームでお願いしたい」と述べ、1都3県で足並みをそろえて協力を呼びかけて感染を抑え込みたいという考えを示しました。