東京都 中高年へのワクチン接種加速などで医療提供体制維持へ

東京都内では29日、過去最多の3865人の感染が確認されたほか、入院患者はことし1月以来、3000人を超えました。都は重症患者の中心となっている中高年へのワクチン接種を加速させるとともに、自宅で療養する人たちへの支援を強化するなどして医療提供体制を維持したい考えです。

都内では29日、3日連続で過去最多を更新する3865人の感染が確認され、これまでにないスピードで急拡大しているほか、入院患者はことし1月以来3000人を超えて、3039人となりました。

また、まもなく人工呼吸器などの治療が必要になる可能性が高い患者も増加傾向で、28日時点で260人と、1か月前のおよそ1.5倍になりました。

都の専門家は「これまで経験したことのない爆発的な感染拡大に向かい、医療提供体制のひっ迫が始まっている」と指摘し、強い危機感を示しています。

一方、29日時点の重症の患者は81人で、ピーク時の半数程度です。

中高年が中心で40代と50代で半数余りを占めます。

都は、感染の急拡大が続く中、中高年へのワクチン接種を加速させるとともに、急増する自宅で療養する人たちへの支援を強化するなど的を絞った集中的な対策を検討し、医療提供体制を維持したい考えです。